入れ替え戦を終えて
こんにちは。
まずはじめに、武蔵大学男子ラクロス部保護者、関係者の皆様、OB OGの方々、毎度たくさんのご支援、ご声援をいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
また、今まで練習試合や合同練習を組んでいただいたり、リーグ戦運営に携わっていただいた他大学、社会人チームの皆様、ラクロス協会の皆様。リーグ戦を闘ってくれた皆様。皆様がいたからこそ、ラクロスの試合ができ、ラクロス部でしか味わえない感動を得られました。ラクロス部で良かったと思えました。ありがとうございました!
こんな単純な主将を支えてくれた、両親、現役、コーチの皆様、いろんな意見を教えてくれた、たくさんの先輩や主将たち。挙げたらキリがないですね。私は幸せ者でした。
お世話になりました!!
こんなに感謝することも、部活ならではでないでしょうか。意外と感謝すると、自分にも力が湧いてきます。感謝されると嬉しくてたまらなかったです。つくづく単純な主将だと実感してますが、、、
辛い時こそ感謝することは大切にしてください!その気持ちが、その辛さを乗り越えていくための特効薬です。
18MULAXでは学生王者という目標を掲げました。ちなみに、私はキックオフミーティングで、2018年の目標は、FLNAL4であったところを、FLNAL4は私が保証すると言って、学生王者に変更してもらいました。
結果は1部リーグ5位、
入れ替え戦の末、残留。
口先だけの何者でもありませんでした。
結果が全てですね。
結局中学、高校と今までの部活動で、私は目標を達成することができませんでした。
恥ずかしいです。目標達成して、有言実行するかっこいいヒーローになりたかったです笑
正直、何をやっても満足したと言えることは1度もなく、悔しくて目標達成するために、今まで部活を続けてきました。1つのことに夢中になって取り組むことが嫌いじゃない変わり者でした。なので、練習が苦痛とかはあんまり思ったことがなかったです。でも、練習していながらも、そんなこんなで目標を達成できる人は、なんだか運命で選ばれた人だけなのかなと思っていました。
終わってから、考えたくはないですが何をどうすれば目標達成できたのかを考えてみました。
正直、今のところまだ思いつかず、わかりません。自分の中で、何が邪魔をしていたのか。
ただ、青学主将の勝や他の人のブログを読んでみて、強いチーム、力を伸ばしたチーム、尊敬できるチームの主将と力の差はある中で、その中でも大きな差はなんとなくわかりました。ここが私に大きく不足していました。
「心から自分と仲間を信じられること。」
心から信じられる。これが大きく欠けていたものです。私自身が自分自身のことも信じられませんでした。だからもちろん、みんなも私のことを信じることは、できなかったのではないかと思います。
ラクロス技術、体力、筋力、知識、戦術、目標やチーム方針、チームをまとめるための施策、自チーム、相手校のスカウティングや試合の流れを読む力。もちろん大切です。どれも欠けていると勝てないことは、間違いないと思います。
でもこの部分は、伝統や文化としてチームに徐々に構築できるようになれば、そう崩れることはありません。
心から信じる。これは崩れると修復が困難です。相手のことを本心から信じないといけません。これはものすごく疲れました。また、自分の期待と裏腹に失望してしまうことを恐れていましたので、本心から信じることはできませんでした。
どこかで、この人はラクロスは二の次で、そこまで強いこだわりは無いんじゃないか。大学生活は人それぞれ自由だし、そんな中でここまで学生王者という目標を強要するべきなのだろうか。人間だから、合う合わないも当然あるだろうし、ラクロスへの想いも違えば、育ってきた環境も違う。今までの経歴も全く違う。それぞれが慣れてること、慣れてないこと。当たり前のこと、当たり前ではないことが全く違う。
迷いました。ブレました。
高校までの部活では、バックボーンが似ているから、なんとなく似たような人が集まっていたと思います。でも、大学やこれから出ていく社会は違います。いろんな人がいます。生き方も価値観も全く違った人たちがいます。
そんな人達と同じ目標に向かって取り組むことの難しさを今年は特に実感しました。
チームスポーツや組織は、その人たちと共に闘わなければならないです。目標設定もいろんな人の立場があるかもしれないが、達成するためには、自分のやりたいことができる時間を犠牲にしてもらわないといけないこともあります。
私は、そこを犠牲にしてまでもラクロスに注ぐべきだと、自信を持ってみんなを導くことができませんでした。そもそもこの目標は私が無理やり掲げた目標だし、私は好きでやっているんだから、好きでない人に強要するのはおかしい。私が点を取れれば絶対に勝てる。みんなの技術も上手くなってきたし、大丈夫だと思い込んで、逃げてしまいました。
伝統のある大学はそこが違うと思います。この目標を掲げたからには、どこまでもみんなを導いていけるんだと思います。だから強いんだと思います。部員全員がラクロスに注いでる時間や気持ちの当たり前のレベルが、結果を出せないチームと全く違うのだと思います。
このブログを見たら、何を言ってるんだと思う人がたくさんいると思いますが、これが私の正直な心情でした。目標を甘く見て、立ち向かうことから、1番逃げていたのは私でした。
なんだかんだ、部活が終わった時に1番良い状態っていうのは、優勝した時に決まってます。何かを精一杯頑張って、本当に苦労して、成し遂げた時の嬉しさよりも嬉しいことなんて、そうないんじゃないでしょうか。
みんなこの喜びを知りたいはずです。味わえるのなら味わいたいはずです。でも、保証はない。絶対に優勝できる保証はない。だからこそ、ここに本気で向かって、全ての時間を捧げることを選べないと思います。出来なかった時のことを恐れて、本来やるべき厳しいことよりも、目の前にある楽しさを優先してしまう。なんとなく、優勝できたらいいなと。でも、それが普通な気がします。味わったことがないから。
何を言いたいかというと、こんなリスクあることに立ち向かうからこそ、1人で闘ってはいけないんです。心から信じられる自分と仲間が必要なんです。それぞれがやらなければいけないことから苦労することから逃げてはいけないんです。チーム、組織においてそこが構築されて初めて、そのチームの本当の力が発揮されるんじゃないですかね。わかりませんが。
優勝したことのある大学は、この喜びを誰よりも知っています。頑張れば頑張っただけ、相当嬉しいと思います。
自分の頑張りによって、給料が出るわけでもない、部活動。目に見えて結果が出ず、誰からも認められることが無ければ、辞めたくなるはずです。
ラクロス部を続けて、何を得たくて、どんな人になりたいのか。ラクロスにおいての目標は何なのか、それが無ければ苦手なこと嫌なことが出てくれば、モチベーションは下がります。高い志を持ち続けるのは困難です。
でも、4年間しかありません。正直、そんな時間勿体無いです。落ち込んでる暇はありません。モチベーションや心に余裕があるかいなかで、アイデアがどれだけ出てくるか。練習の質にどれだけ影響するか。みんな知ってるはずです。
しかし、人間です。落ち込むなと言われる方が無理な話です。
じゃあどうするか。
お互いを心の底から認め合える仲間が必要なんです。
コーチもいない方が多いのではないですか?
声に出して、認め合えることが、チームの力を最大限に伸ばすんです。もちろん、信じ合うからこそ怒ることも必要だと思います。お前はそんなものではないだろ、みたいに。
そのために、とことん自分の本心をぶつけて、お話しして、互いを認め合い自分自身を信じることがどんな施策や練習よりも本当に大事な時に、チームが力を発揮できるんではないでしょうか。
認め合うことが大切です。ただ勘違いしてはいけないのは、努力することに満足してしまうことです。努力は何のためにするのか、成果を得るためです。成果を得るためには、努力をした方がいいから努力をしてるはずです。成果が得られるなら努力しなくてもいいと思います。努力していることを認めてもらおうなんて考えは良くないんじゃないかと思います。
でも、人間、褒められたら誰でも嬉しいです。だから言葉に出して、互いの努力を認め合うことっていうのは本当に大切だと思います。
他人の努力を探し認め、自分は自分の努力に満足せず、成長に貪欲になるって感じです。
もちろん自分を褒めることも必要です。
助け合いです。チームです。ただ、相手だけでなく、個人も大切にしないといけません。そのために、自分の価値観を把握して、それに夢中になって取り組んで欲しいと思います。
自由である大学生活であるからこそ、今しかできない苦労に自分から向かっていくことも必要なんじゃないかと思います。
最後に偉そうなこと書かせていただきました。間違いもあると思いますが、私が今書いたことが、ラクロス部で私自身が学んだ、私の大きな欠点と後悔です。
今考えてみると壁を作っていたのは私だけでした。協力してくれようとした人は武蔵にはいました。
情けないです。力不足でした。
こんな自分を支えてくれて、助けようとしてくれてありがとうございました。
勝たせられなかったこと、申し訳なかったです。
できるだけ、こんな思いで引退する人が出てきて欲しくないです。
心の底から信じる。やってみてください。
このことは、誰も妥協せずに!
お世話になりました。
18MULAX主将
#24 原田大輝