25'MULAX副将のAT橋本勇希です。
まず初めに、私たちが日々活動できているのは、武蔵大学男子ラクロス部を築き上げて下さったOBOGの方々、また日頃よりご支援してくださっている保護者、学校関係者の皆様のおかげだと思っております。
この場を借りて心より感謝申し上げます。
皆様の厚いご支援に対し、自分たちは結果という形で返したいと思います。リーグ戦も変わらぬご声援のほどよろしくお願いします。
このメンバーで勝ちたい。その一言に尽きる。
最近、自分の中で大きな心境の変化があった。それは、「リーダーとしてどうあるべきか」についてだ。
今までの自分は、「チームが勝てればそれでいい」と思っていた。「自分が点を決めてチームを勝たせたい」なんていう想いで試合に挑むことはなかった。
去年も試合に出させていただいていたが、3年である自分が「点を決めてチームを勝たせてやる!」なんて気持ちはなかった。もちろん試合に勝ちたい気持ちや、点を決めたい気持ちはあった。
でも、自分がネットを揺らせる確率よりも、先輩方が点を取れる確率の方が高いから、先輩たちが点を取れるように1on1を仕掛けたり、最後の勝負の場面でパスをして逃げていた。
案の定、1点しか取れなかった。
新チームになり、オフェンスリーダーになってからもそうだった。
「自分は点を決められるタイプじゃないから、1on1でアシストできればそれで十分。少しでもズレを作ることができれば。それが今の自分にできるチームへの貢献の仕方。」
そう言い聞かせて、チームのために動いてる“ふり”をしていた。実際は、ただラクロスが下手で点を決められないという事実を認めたくなくて、うまくいかないことから逃げていただけだった。
「ブレイクで守山、新、大志が点を取ってくれるから大丈夫。みんな点を決めてくれ。」なんて思っていた。
このことに気付かされたのは、最近の立教戦と、四年生で行った本音ミーツのとき。
立教戦で、久しぶりに試合で点を決めた。そのとき、しゅんさんや後輩がこんなことを言ってくれた。
「リーダーとしての1点を決めた瞬間、流れが変わった」
「やっぱゆうきさんが点を取ってくれると、雰囲気よくなりますね」
それを聞いて、ああ、本当に今までの自分は“点を取れない”という事実から逃げていたんだなと痛感した。
と同時に、「リーダーである自分が点を取って、しっかりと結果でチームを引っ張っていかなければならないんだ」と感じた。
4年生として、リーダーとして、自分が点を決めてチームを勝たせたい。
今までは後輩に頼ってばかり。
そんな弱っちいやつがリーダーでいいのだろうか。
チームが負けているとき、苦しいときに一番泥臭く戦って、点を取ってチームを引っ張る、そんな存在にならなければいけないと思った。
四年生だけで行った本音ミーツでは、みんなにこう言われた。
「副将として、オフェンスリーダーとしてもっとしっかりしてほしい。威厳がない。」
ちなみに大河からは、「友達としては100点満点???? 笑わせてくれるし一緒にいて楽しいけど、ラクロスになるとふざけすぎる」と言われた。それはギリ"嬉しい"が勝つ。
みんなにそう言われるだろうと思っていた。自覚はあった。でも、それでも変えずにここまでやってきてしまった。それは、「俺はこれでいい」と思っていたから。
「みんな人それぞれで、その人に合ったやり方がある。それなのに他人と比べないでほしい。俺は俺のやり方でいくんだ。」
ただのバケモン自己中野郎だった。恥ずかしい。
しゅんさんには、
「ゆうきはラクロスを上手くなることから逃げている」
と言っていただいた。その通りだった。
自分は怪我でラクロスができなかった期間が長かったから、「うまくいかないのは当たり前」って気持ちでいたことが多かった。
リーグ戦前に気付くことができてよかった。
ここからでも絶対まだ変われるし、変わらなければならない。点を取ってチームを勝たせられる、そんなリーダーにならなければいけない。
それは、様々な人に恩返しをするためだ。
まずは、2人しかいない同期マネのあやねとゆきなに。
最初は8人くらいいたけど、いろいろあって2人だけになってしまった。
仲良かった仲間が辞めていく中でも、部活を続けてくれた2人に勝利を届けたい。
俺らの代は弱かったから、1年の時から公式戦で負けてばっかり。
試合に勝つ喜びってものを、味あわせてあげることができなかった。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
最後の最後、リーグ戦という大きな舞台で勝って、勝利の喜びをプレゼントしたい。
同期9人で頑張ろう。みんなで感謝を届けよう。
俺らが逆の立場だったら、絶対やめてるで。
次に、同期プレイヤー9人。
いろんなやつが辞めていった。
なぜかまだ仲良くしてて、しょっちゅう家に行ってあげてる変な鳥みたいなやつもいるけど。ね、ちぼ。マック買ってあげてる俺ら、優しい。
いろんな場面で同期写真を撮ってきたけど、年々人数が減っていってる。
そんな中で、辞めることなくここまで続けてきた仲間たち。
最後は勝って、最高の笑顔で同期写真を撮ろう。
「ラクロス続けてよかった」って、みんなが最後にそう思えるように。
それだけじゃなくて、俺らは後輩のためにも勝たなきゃいけない。
来年、一部で戦う権利を残して引退する義務がある。
先輩方がそうしてきてくださったように、俺らも未来の武蔵のために、今自分たちにできる全力を出し切ろう。
そして、しゅんさんととくさん。
この陰キャしかいない変なチームのコーチを引き受けてくださり、本当にありがとうございます。
お二方のおかげで、今も僕たちはこうしてラクロスを続けることができています。
新しいことに挑戦することが多い半年だったけど、でもそのおかげで技術もメンタルも成長できたし、「考える」ということができるようになったと思っています。
そしてなにより、新しいことに挑戦するのは悪いことじゃなくて、素晴らしいことで。
最初はうまくいかなくても、やり続けることの大切さを学ぶことができました。
そんなお二人に勝利を届けたい。
勝って、「武蔵のコーチを引き受けてよかった」と思ってもらえるように。
最高の瞬間を、みんなで味わいたい。
最後に保護者。
俺がラクロスをやってることに全然興味なさそうだけども。
高校までサッカーを続けてきて、たくさんのお金を親に払ってもらった。
中学のときはスペイン遠征にも行かせてもらった。
なのに俺は、そこまで楽しそうにサッカーをやってこなかったし、大学では続けずに辞めてしまった。
そして新しく、ラクロスというスポーツを始めた。
怪我もたくさんしたし、家にも全然帰ってこないし、お金の面でも本当に助けてもらって、たくさん迷惑をかけた。
だからこそ最後、入れ替え戦に親を呼んで、勝って、
「今までスポーツを続けさせてくれてありがとう。サッカーを辞めてラクロスを始めたけど、これまで支えてくれて本当にありがとう。」と、感謝の気持ちを伝えたい。
やっぱり、勝たなければならない。
なんだかんだ終わって、
「よく頑張ったね」で終わらせてはいけない。
しっかり結果として、「一部奪還」を後輩に残さなければならない。
そのために自分にできること。
それは、点を取ってチームを勝たせること。
最後に、オフェンスリーダーとしてオフェンスメンバーのみんなに四言ぐらい。
まず二年ズ。
翔太
「ゆうきくん、ゆうきくん」って。相当俺のこと好きだよね。知ってる。
翔太は2年生とは思えないメンタルと実力を持ってる。
「途中出場じゃ活躍できなーい」なんて言ってる余裕ないからね。
点、決めてね。翔太ならやってくれるって信じてる。
だいすけ
メンタル弱すぎ。お話にならない。
ミスしても上級生がカバーしてくれるから大丈夫。もっとのびのびやっていい。
絶対、そういうときの方がだいすけは活躍できる。
「試合台無しにするの怖いよお、はしもーん」とか言ってる場合じゃないからね。
スタン、期待してる。点決めてハグしよ。
ゆうた
ゆうたは、結構悔しい思いしてるんじゃないかなって思ってる。
ゆうたならもっとできるはず。
来年は試合に出て、チームを引っ張っていかなきゃいけない立場になるよ。
ここからはゆうた次第。まだまだ足りないぞ。
ゆうたろう
ゆうたろうは、いいお腹とショットを持ってる。
ゆうたろうには、ゆうたろうにしかできないやり方があると思う。
みんなと一緒である必要なんてない。
たいせいにいろんなことを聞いたりして、「上手くなりたい」って気持ち、ちゃんと伝わってるよ。
あとはどれだけやれるか。もちろん、苦手なこともやっていかなきゃねっ!
続いてバキバキーズ。
新
新がいなきゃオフェンスは成り立たないってくらい、新には頼ってしまってる。
ほんとに感謝申し上げ奉るって感じ。
裏、頼んだよ。表も出てきてね。いっぱいやってね。
ほんとに頼りにしてる。
REDEEM君
アップの時のゆうだいの声、チームの雰囲気を良くしてると思う。ほんとに。
たまにすごいショットも決めるし。
旅行でみんなを困らせた分、試合で活躍して恩返ししようか。
下村さんの想いも胸に!レッツゴーゆうだい!
うが
うがはね、もっと暴れていい。
今年のオフェンスに囚われちゃってる感じがする。
もっと、うがらしくゴリゴリいっていい。うがならいけるでしょ!
点決めて、両手挙げて、俺を見ろってやるあのバリきつパフォーマンス、楽しみにしてるね。
最後に同期オフェンス。
たいし
ここまで主将としてチームを引っ張ってくれてありがとう。
去年に引き続き、右サイド一緒に頑張ろうな。
困ったらパス出していいよ、待ってるで。
強烈なグローブから放たれる強烈なショット、ほんとに頼りにしてます!
大河
しょぼんってしてる大河より、「俺がやらなきゃ」ってときの方が、大河はいいプレーできると思ってる。
その、どうしようもないくらい黒い右肩から放たれる足ピンショット、楽しみにしてる。
怪我しまくって、たくさん迷惑かけてきてごめん。
最後、一緒に頑張ろう。
ちぼ
去年は堂々の8枚目として鎮座してたとは思えない。
いっぱいある、ちぼの十八番プレー。試合でどんなのを見せてくれるんだろう。楽しみ。
いっぱいパス出すね。今年こそは、さくらちゃん呼んでかっこいいとこ見てもらおうさ。
たいせい
俺はもう、困ったらたいせいにパスを出そうと思ってる。
スーパーカップの時みたいな、ワクワクをまた見られるのを楽しみにしてる。
たいせいらしく、頼んだよ。
少し長くなってしまったけど、俺はこのオフェンスメンバーが本当に大好きだし、心から誇りに思ってる。
だからこそ、絶対にこのメンバーで勝ちたい。
点を取りたい。
点を取って試合に勝って、みんなで最高の笑顔で写真を撮ろう。
ディフェンスの、「俺ら守ってるんだからマジで点取ってくれ」っていうあの視線、あれだけは避けたい。
あとやまと、俺が点取ったときに「はしもとおー!」って大声で苗字叫ぶのやめろ。普通に。
みんな、思ってることは一緒なはず。
このMULAXで勝ちたい。
勝ちたい、じゃない。勝つ。
さあ、やろう。相手は千葉。
最大のリスペクトとスポーツマンシップを持って。
よっしゃ、やろう。REDEEMを胸に。
橋本勇希