まず始めに
いつも応援してくださるOBOGの方々、ならびに保護者の皆様、そしてHCの長妻さんをはじめとするコーチ陣の方々、監督の石渡さん、MULAXに関わってくださった全ての方々には感謝してもしきれません。
本当にありがとうございました。
コロナ禍により世界中の人が苦しい状況にある中でも、チームを応援してくださり、ご厚意で支援してくださる方がいることは決して当たり前のことではないです。
例年とは違う状況の中でも、何とか活動を継続することができ、練習をすることができたのはひとえに支えてくださる方々のおかげでした。
皆様のおかげで今シーズンも無事に幕を閉じることができました。
本当にありがとうございました。
今後とも武蔵大学男子ラクロス部をよろしくお願い致します。
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コロナ禍の中で練習が休止となり。
一番強く感じたのは「今までの当たり前は当たり前ではなかった」ということ。
当たり前のように武蔵高校のグラウンドを借りて使わせていただいていたことも。
当たり前のように朝霞のグラウンドで練習出来ていたことも。
本当は全然当たり前じゃなくて。長い時間をかけて築かれてきた信頼関係や歴史の上で、私たちが活動できていたのだと。
外部のグラウンドを何回もお借りしていく中で、無料で芝のグランドを早朝使えていたということはとても恵まれていたんだなと。
グラウンドだけでなく、他大学と練習試合が組めているということも。
チームを支援してくださり応援してくださる方がたくさんいるということも。
今当たり前となっている多くのことが、元々は全然当たり前ではなかったのだということに、恥ずかしながら4年生になってからやっと気付くことができました。
チームは多くの人によって作られ、多くの人によって支えられて活動することが出来ています。
大切なのは常に感謝の気持ちをもって活動することなのだと、心から思います。
そして、私たちが歩いてきた4年間という道は、
歴代のOBOGの方々や関係者の方々が作ってきた道で。
私たちもその道の一部であるということを考えさせられました。
作られてきた道の上を歩いているということ。
そしてその道を自分たちが今まさに作っているということ。
MULAXの歴史や環境は、本当に多くの人によって作られてきたんだなと。
そしてこれからの歴史や環境を作るのは、今まさに在籍している現役のメンバーだということを痛感しました。
当たり前になっていることを当たり前と思わず、感謝すること。
そして自分たちの行動や言動の当たり前の基準を上げること。
これからのMULAXの当たり前を作るのは、やはり現役のメンバーです。
今後のMULAXがどうなっていくのか、10年後どんなチームになっているのか、心から楽しみです。
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「20'mulax」
部員数:69名
プレイヤー:43名
スタッフ:26名
この人数規模のチームが一部リーグに居続けるということの、本当の意味がわかったのはいつだっただろう。
プレイヤーの二分の一以上もいるスタッフの本当の重要性に、本当の価値に、そしてたくさんの可能性に気付いたのは、いつだっただろう。
自分たちの力が巡り巡って勝敗に大きく関係するということに気付いたのは、いつだっただろう。
「スタッフの仕事は、雑用なのか。」
色々な意見があると思いますが。
私は「スタッフ自身」と「プレーヤー」がその業務を「雑用」だと思ったら、それは「雑用」になってしまうのだと思います。
自分たちが雑用と思わないこと。
プレイヤーも雑用と思わないこと。
そのためにお互いが雑用と思わないような、思えないような高いレベルの業務を日々行うこと。
覚えれば誰でもできるような業務じゃだめだと思う。
それじゃ全然足りないと思う。
その日のグラウンド、プレーヤー、スタッフ、チームの状況に対してしっかり向き合って、スタッフから雰囲気を作れるような。
そんな業務が出来たら、リーグ戦の時自分たちがやってきたことに自信と誇りが持てる。
精神的な部分は回り回って行動に表れるから。
そして行動は、必ず結果に表れるから。
スタッフがチームを勝たせる。
それぐらいの気持ちが絶対に必要だと思う。
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1年生の時、1日に10回は部活を辞めたいと思っていた。
当時の私にとってスタッフの業務は雑用で。
何が楽しくて水を汲まないといけないんだろう。
何が楽しくてボール拾いしないといけないんだろう。
これは朝早くに起きて交通費を払ってまで、自分がやりたいことなのか。
何が楽しくて。何を得られるのか。何を目標とすればいいのか。何もわからなかった。
ずっと自分が何をやってるのか、何を得られているのか分からない状態が続いていた。
雰囲気が好き。先輩が好き。同期が好き。
それだけじゃカバーできないくらい部活が嫌で。
気持ちも業務の精度も明らかに同期マネに劣っていた。何にもできない自分が嫌だった。
でも、頑張る努力もしなかった。
12月、とりあえず1年間は一緒に頑張ろうと言っていた同期のマネージャーが辞めた。
辞めていったその子を考えながら、なぜ自分が部活を続けてるのかわからなくなっていった。
あの時、なんで部活を辞めなかったのか。
色々な要因があったように思うけど、思い出せる明確な理由は2つ。
一つは育成担当だった先輩の言葉。
自分なんて必要ないって思って、存在価値も存在意義もわからなくなってたのに。
私以上に私のことを見てくれている人がいるということを知った。それが何より嬉しかった。
もう一つは当時の主将の言葉。
辞めた後どうするのか。
何を目標としてどういう計画で達成していくのか。
聞かれたとき、私は何も答えられなかった。
教職があるとか、勉強したいとか、もっとバイトしたいとか、資格取りたいとか、それっぽい理由を作ってたけど。
話してみて初めて部活を辞めたい本当の理由が、「ただこの部活から逃げたい。」それだけだったことに気がついた。
あの時辞めなくて本当に良かった。
自分の弱さに気づくことができて良かった。
正面からきちんと向き合ってくれる人がいる。
それがどれだけ大切で重要で貴重なことなのか、気付くことができてよかった。
悩んでいるうちにスタッフの組織体制がガラッと変わり、分業制度が出来た。
分業制度が出来てから、私の部活ライフは180°変わったと思う。
プレーヤーでありながらスタッフ組織のことを心から考え自分の最後のシーズンにも関わらず尽力してくださった先輩と。
たくさんの葛藤がありながらも現在の組織体制を作ってくださった先輩のマネージャーの方々には、本当に感謝してもしきれません。
あの変化がなければ、私は4年間続けてなかったかもしれません。本当にありがとうございました。
そして5つあるユニットの中から
ラクロスというスポーツにもっと関わりたい・もっと知りたい・チームをもっと強くしたい。
その思いから分析班を選んだ。
分析班に入ったことで、今までよく分かってなかったラクロスというスポーツの構造が理解できるようになって。
試合中何が起きているのか。どうしたらいいのか。少しずつわかるようになった。
そして、ラクロスがめっちゃくちゃ好きになった。
モチベーションが下がった時。
つらくて苦しくて逃げたくなった時。
原動力になったのはラクロスというスポーツそのものの面白さだった。
今でも、スポーツの中で一番面白いのはラクロスだと思ってる。
ラクロス最高!
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そして、分析班に入って約半年の2年生の秋。
当時の4年生が引退した後に分析班のリーダーになった。
プレーをしていないスタッフから、
しかも一個下から指摘される時4年生はどんな気持ちだっただろう。
もちろんそこには間違いのない数値や裏付け、論理的に筋が通った意見であることが絶対条件としてあるが。
それにしたって生意気なことたくさん言ったし。
プレーだけでなくそれ以外に対しての意見や指摘も当たり前のようにしていた。
でも「マネージャーのくせにでしゃばるな」とか「一個下のくせに生意気だ」とか言わずに、受け入れてくれた先輩たち。
あの時はそんなこと考えられないくらい必死だったけど、
先輩たちが作ってくれた「スタッフが活躍できる組織」と「スタッフが活躍しやすい環境」のおかげで伸び伸びと分析ができていたんだなぁと。
引退した今、しみじみと感じます。
本当に、たくさんたくさんお世話になりました。
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武蔵に限ったことではないですが、
チームの環境や雰囲気は、メンバーの一人一人が作る。
その中でも最高学年の振る舞いや発言、行動はチームに大きな影響を与える。
代によって雰囲気が変わるのはそれが関係しているからだと思う。
だからこそ4年生は他の学年とは違う視点を持つべきだし、最高学年としての行動をする必要がある。チームを作るのはどうしたって4年生だから。
でも、下級生がチームを作れないわけではない。
学年関係なく、高い視点を持てる人はいるし。
チームに好影響を与えられる人はいる。
逆も然り。
学年が上がっても視点や発言が何も変わらない人もいるし。
チームに悪影響を与える人もいるだろう。
一人一人の言動と行動がチームを作る。
下級生も上級生もスタッフもプレーヤーも関係ない。全員が「日本一を目指す中で最高の4年間を過ごす」ことができるようなチームに、全員でしていく。
それができたら「他責」な組織にはならない。
知らんぷりや見て見ぬふりをするのは楽だ。
衝突してぶつかることで今の状況が壊れてしまうのを怖がる気持ちは痛いほどわかるけど。
それをずっと避けていたら必ずツケが回ってくる。自分たちのシーズンになるまで行動しなければ、それはチーム全体を左右する事態になる。
もちろん誰かに相談することは大事だと思う。
でも直接向き合わなければ、何も変わらない。
根底に必要なのはその人を思う気持ちだと思う。
感情を伝えるのは大事だけど、感情的になるのは違う。
大前提として、大学生は自分たちが思ってる以上に子供だから。
根本の部分で足りないところや悪いところがあるのは仕方ないと思うけど。
だからこそ向き合うときにはお互いがお互いを尊重して、受け入れることが大事だと思う。
自分本意にならないこと。独りよがりにならないこと。
そして最後まで、引退するその時まで正面から向き合い続けること。
気付くのは早ければ早いほどいい。
課題や問題を育てない。
小さい歪みに気づけるように、常にアンテナを立てていくことが必要だと思う。
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4年間を終えて。
後悔は、数え切れないほどある。
自分の性格上、どんな結果になっていても、何の後悔なく引退することはなかったと思うけど。
リーグ戦が中止になり特別大会という形になった今シーズン。
特別大会が無いチームがあり、昇格の目標を掲げながらもその機会が失われてしまったチームがあることを考えると、
特別大会という形で試合が出来たことを心の底から嬉しく、そしてありがたく思います。
でもやっぱり。
例年通り5試合やりたかった。
リーグ戦5試合通しての成長。変化。経験。
そして活動を自粛していた約5ヶ月間。
例年ならあったはずの時間。出来たはずの練習や試合。経験。会話。成長。
歴史が浅くプレーヤーの母数も少ない武蔵にとって、1日の練習はどのチームよりも本当に本当に大事で。
もし普通にリーグ戦を迎えられていたら、自分たちのチームはどれだけ成長して強くなっていただろう。
そして何より今年"も"達成できなかった「学生日本一」の目標
今年"も"見ることができなかった「Final4」の景色
このブログがいつ出るかわからないですが。
2週間経っても涙が出るほど悔しいです。
活動再開に差があった今回のシーズン。
肝になったのは自粛期間と再開後の練習と、
そして今までの3年間だったのかなと思います。
次頑張るとか。
来シーズン頑張るとか。
何年生になったら頑張るとか。
言いがちで考えがちだけど、本当に甘いと思う。
そういう考えはすぐにでも捨てた方がいい。
多分、何においても。
「今」頑張れない人は「一生」頑張れない。
「今」頑張れない人は「一生」結果を出せない。
そう思ってやった方がいいです。
シーズンが変わった瞬間に、突然変身することなんてない。
4年になった瞬間に突然変身することなんてない。
切羽詰まった状況になった時以外は、逆転ホームランなんて存在しないと思った方がいい。
「積み重ね」
それが全てです。
コツコツ頑張ってきた人だけが変われる。
練習でグラボ寄らない人は試合でも寄れないし。
6on6でライドしない人は試合でもできないし。
チェイスも。切り替えも。声出しも。雰囲気作りも。メンタルコントロールも。コミュニケーションも。
試合で必要なことは全部、練習でやってないと絶対出来ません。
練習だけではなくて。
例えば練習や試合のビデオを見ること。
自分のプレーを振り返って、上手い人のプレーを見て、組織の動きを勉強する。
それだけで全然違うと思う。
せっかくビデオカメラで撮ってて、実況もついてるんだから。
振り返りから改善まで、すぐに出来る練習状況なんだから。
やれること全部やらないともったいないです。
例えばアップやダウン。
ちゃんとやればやるほど怪我のリスクは減ります。
アップとダウンをちゃんとやらない人は、プレーヤーとしての意識が低いです。本当に。
自分でできるケアをしないのは自分の行動に責任を持てていないのと一緒。
結果が出るのには時間がかかるかもしれないし。
一つ一つは小さいことかもしれないけど。
「継続は力なり」
求められるのは「レベルの高い継続」
プレーヤーも、もちろんスタッフも。
4年生になってから頑張るのとか、意識が変わるのって正直すごく当たり前のことで。
大事なのはそのもっと前の時期。一年生や二年生の時だと思います。
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頑張れなかった1年間があるからこそ余計に強く思うのは、「本気になった方が絶対楽しい」ということ。
もちろんその分ぶつかる壁は多いし、やらなきゃいけないことや、考えなきゃいけないことも、苦しいことや辛いこと、部活につかう時間も増えるけど。
それ以上に成長できる。やれることが増える。やりたいことも増える。見えるものも多くなる。
せっかくの大学生活。
みんなには色々なことに本気で取り組んで本気で挑戦してみてほしい。
今シーズンも。来シーズンも。その次のシーズンも。
ずっとずっとずーっとみんなのことを応援しています。
伝えたいことを書いてたら信じられない長さになっちゃいました。
最後に一つだけ。
たくさんのことを教わったコーチ陣と、心の底から尊敬する先輩方と、唯一無二の大切な同期と、私をたくさん成長させてくれた大事な後輩のみんなと。
先輩方からは、たくさんの成長機会をもらい、たくさんのことを学び、残してくれた組織や言葉や行動には、何度も何度も救われ、数え切れないくらい励まされて。
在籍中も、 引退した後もずっとずっと、背中を追いかけてきました。
目指す目標を与えてくれたこと、本当にありがとうございます。
同期はみんな個性が強くて、何度もぶつかったり、傷ついたり、辛いと思うことも多かったけど。
それでもやっぱりみんながいたから今の自分があります。
もっともっと頑張らなきゃって、もっともっと頑張ろうって思わせてくれる頼もしい同期。
1年前だったら言えなかったけど、今ならみんなが同期で良かったって心から思える。
4年間、本当にありがとう。
後輩のみんなには、最初人見知りして全然喋れなかったけど。
本当にたくさんのことを学び、たくさんのパワーをもらい、モチベーションの一つになっていました。
無責任に「みんなならできる!」なんて言えないけど、努力し続けた先に結果は待っていると思います。
「結果が全て、結果は過程が全て」です。
後悔しないラクロス生活を全力で楽しんでね。
そして今もまだ成長中の、頼もしくて、頑張り屋で、たくさんの時を過ごし、たくさんのことを乗り越えてきた分析班のみんな。
分析班のリーダーとしてみんなと関わることができて、本当に良かった。
信頼できる、自慢の後輩です。
苦しいことは多いと思うけど、全部成長機会だと思って。
分析を楽しんで、試合も練習も楽しんで、何よりラクロスを楽しんでね。
みんななら出来ると思うから。
可能性を自分で制限しないで、今まで見たことのない景色を、みんなで見てきてください。
本当にたくさんの人に出会い、たくさんのことを学びました。
4年間続けて良かったと思える人たちに出会えたことと、続けて良かったと思える経験が出来たことが大学生活で一番の宝物です。
本当にありがとうございました。
20'mulax
4年ASリーダー 村上りく