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2025

‘25ブログ 3年 山本芹菜「勝って取り戻す。そして、その先の目標へ」

武蔵大学男子ラクロス部でMG兼ASを担当させていただいております。山本芹菜です。


まず初めに、この場をお借りして両親、コーチの方々、OBOGの皆様、チームメイトの他、私と関わってくださっているすべての方々に感謝申し上げます。これから始まる25シーズンのリーグ戦を、25MULAXを温かい目で見ていただけると幸いです。


今回のブログで、私は今のチームに対して思っていること、去年のリーグ戦期から今の自分の変化について書こうと思っています。一つのマネージャーの意見として読んでいただけたらと思います。



私たちは去年二部降格という結果に終わった。負けた瞬間、立教のベンチメンバーが全員グラウンドに向かって叫びながら走っていく姿を、武蔵の選手が泣き崩れていく姿を、今でも忘れられない。24シーズンは本当に日本一を取れるチームだと思っていたからこそ、ただひたすらに悔しかった。

その結果を受け止めたうえで、自分にはまだ足りない部分が山ほどあり、去年の自分から変わらなきゃいけないのだと感じた。


去年の私は、頑張っていた。人によって物差しは違うと思うので、他人からはお前もっと頑張れたんじゃないか、と思う人もいるかもしれないが、分析としてもマネージャーとしてもとても良く頑張っていた。

だけど、今ではこの気持ちは半分合っていて半分間違っていると思っている。頑張っていたのは確かにそう。だけど、私の頑張りはチームのためだったか、チームを勝たせるための努力だったか。その視点で考えるとまだまだ足りていなかったと思う。


特に分析の業務に関して、私は頑張ったつもりだった。寝る間を惜しんでデータを集めて、傾向を出すところまで全部自分でやって、スカウティングファイルを作成した。そして落とし込みミーティングで自分のスカウティングファイルの発表をDFに向けて行った。

だけど、私の努力のわりには役に立っていないスカウティングファイルだった。定量データだけを見ていた私と、定性的な意見をくれるプレイヤーとのスカウティングには差があり、私のスカウティングはあまり選手のためにはなっていなかったのだと感じてしまった。


マネージャー業務でもそう。プレイヤーの話をもっとちゃんと聞くことができたはず。私たちの基準で物事を判断するのではなく、選手の考え、選手の意見を聞くことが大切だった。どこからビデオを見たいか、どういう時に何が欲しいのか。チームのみんなのことを何も分かっていなかった。


24シーズンを通して、私はみんなと話せていなかったと痛感した。話せていなかったことが私の信頼を失わせ、私の言葉に対しての影響力を減らし、プレイヤーやチームに対して意見を言うことに自信を持つことができなくさせていた。


今なら思う。もっと自分からプレイヤーに歩み寄ればよかった、話を聞けばよかった。

「こうしてほしい」その意見がどれだけチームの状況を変えるうえで重要な一言か。25シーズンが始まって、審判のこと、日々の業務でプレイヤーとコミュニケーションを取ることや、3回生ミーティングでお互いの思っていること、感じていること、初めてしっかりと向き合って話をすることで、話すことがどれだけ大切なことか身に染みて感じた。


過去の自分の自己満さにあきれると共に、結局、

「何をした人に言われたのか。」

それが全てなのだと感じた。しゅんさんや徳さんの言葉に影響力があるのは、それほどチームのために尽力してくださっていて、チームのみんなと向き合ってくださっているから。


だから今年は自分に、チームに向き合うと決めて、変わるためにいくつか自分の中に約束事を作り、目標を立てた。


約束。

「無理」という言葉を使わないこと。

自分の行動、判断に違和感があった時には、なるべくたくさんの意見をもらうこと。

自分からチームへと関わっていくこと。


目標。

このリーグ戦期間で、プレイヤー、マネージャー、コーチ、全てを含めたチームが頼れる、牽引できるマネージャーになること。

プレイヤーと同等の分析力を身に着け、組織にとって必要な分析になること。

プレイヤーが苦しい時、そばにいられるのは私たち。ベンチから勝つよって言える、パワーを与えられるマネージャーになる。


私だけじゃない。今のチームは、プレイヤーマネージャー問わず変わろう、向き合おうとしている人がとても増えたように感じる。みんなの日報を見てそれを体感している。


リーグ戦1か月前。絶対にまだ詰められる部分はある。直前まで詰めることで当日の自信に変え、緊張ではなく高揚感を持って試合に臨みたい。

強くなろうとする後輩がその土台に立てるように。毎朝シュー練や壁あてをしにマネージャーよりも早く来て練習しているプレイヤーが、強くなろうとするプレイヤーが、活躍できる舞台に立てるように。誰よりもチームのことを考え、貢献しようとし続けるスタッフ組織は、チームの要であると胸を張って言えるように。



全部勝つ。全部負けない。


1部奪還。この言葉が使えるのは、今年だけ。


勝って取り戻す。そして、その先の目標へ。



山本芹菜

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