日頃よりお世話になっている武蔵大学男子ラクロス部OBOG、保護者、関係者の皆様。この場を借りて感謝申し上げます。
1年マネージャーの小林心和です。
拙い文章ですが、読んでいただけると嬉しいです。
武蔵大学男子ラクロス部に入部してもう半年が経った。先輩に指示されてやっていたグラウンド業務も1人でできるようになり、以前より効率を考えて動けるようになったと思う。でもグラウンド業務に正解はない。ある程度業務ができるようになったからこその課題が生まれてくる。
ある日の進捗後あかりさんに言われた言葉
「これじゃダメだって突き詰める1マネいないよね」
その通り過ぎて何も返せなかった。
最近の私たちは業務に慣れてきたことで、「こなす」ようになってしまっている。グラメ、ボール位置、ネットの位置など、「これでいいや」「置けていればいいや」と適当になっていると感じる。
そこではっきりダメだと指摘できる人がいない。
その詰めの甘さが、1年練の雰囲気が緩く、ふわふわしていることに繋がっていると思う。
今の1年練に上級練ほどの緊張感はない。
上級マネと1マネの違いはなんだろうか。
それは物事の本質を考えられているかの差だと思う。
例えば異なる種類のシュー練が続く時、ネット移動の楽さを求めて右→左→左→右でやると、育成の人によっては右を完璧にしてから左を練習させたいという人がいたり、右左を完璧にした上で次のシュー練にうつりたいという考えの人がいるため、事前に育成に確認して効率重視なのか質重視なのかを考えたり。メニューによってプレイヤーの待機する場所が異なるためスクイズの位置を移動させたり。
上級マネはメニューの意図、本質を理解して動くことができているように思う。
そしてプラスで効率も重視している。
ネットを逆にする時はメニュー終了30秒前になったらネットの裏に待機する、組織系のメニューはボールをあまり使わないため、別のカゴを用意して次のメニューのボール位置にあらかじめ置いておくなど、限られた時間の中でどれだけ質のいい練習ができるのかを常に考えて動いている。
物事の本質を考えることは視野の広さにも繋がる。
ありがたいことにリーグ戦のボックスを経験させていただいたことで、いかに視野の広さが大切かということを体感した。
リーグ戦はプレイヤーが余計なことを考えず、試合のことだけに集中して過ごせるようにするため、どれだけ気を遣えるかが勝負である。
初めてボックスに入った早稲田戦は、与えられた業務をこなすのに必死で、自分でやることを整理して考えて行動することはできなかった。
全然動けず悔しかったけれど、
それと同時に“楽しい“とも思った。
水のシフトの人は自由に動けるため、様々なことを察しながら動かなければならない。突き詰めようと思えばいくらでも突き詰められる。そこがすごく楽しい。そしてやはりボックスに入らないと感じられない雰囲気がある。試合前のピリピリした空気も、勝つというやる気に満ちた表情も、全部全部ボックスに入ったからこそ経験できることだ。
私も先輩方の高いレベル感に追いつこうとできることは全てやった。
誰が水で誰がポカリを飲むのか把握し、どうすれば効率よくベンチワークができるのかを考え続けた。
試合後は毎回同じ水のシフトの先輩にフィードバックをもらうようにした。
次にボックスに入れたのは青学戦。今までの反省を踏まえて臨んだ。
Q間やTTOはどれだけ早くプレイヤーにスクイズが渡るかが大事で。
笛が鳴った途端に走り出し、スクイズケースを置いてプレイヤーが集まる目印になる。その上でスクイズを手渡しする。スクイズケースはジャグの上に置いておき、片方のスクイズケースは6本満タンのスクイズを入れておいて、水を汲んでいた人が持っていく。もう片方は、フライしてくる人に水を渡す人が持っているスクイズをそのまま入れて持っていくようにした。そしてレスト明けも水を飲むプレイヤーがいるのでスクイズケースをジャグの上に乗せておくようにする。いろいろ対策した結果この時のベンチワークが1番上手くいったし、楽しかった。水のシフト3人の連携が取れていて、無駄な動きがほぼなかった。
高いレベル感のボックスを作るためには、日々の練習一回一回を大切にするしかない。
冒頭の話に戻るが、ある程度業務ができるようになったからこそ、私たち1マネは求められるレベルが1段階上がった。
でも最近は、私含めできなければいけない最低ラインのことすらできていないと感じることがある。
その一つが復唱。
みんなそのへなへなした復唱で試合のボックスに入るつもり?上級マネの復唱は声に覚悟が乗っている。意識が現れている。1年試合成蹊戦のビデオを見た時、ある1マネが聞いたことのない声を出して驚いた。こんなに大きな声が出るんだ!と感動したのと同時に、なんでいつもの練習でこれをやらないのかなとも思った。進捗でも 「復唱もう少し大きい声で」「 Q間の水出しは走る」「アップの時スクイズ出すの忘れない」と出ていたけれど、当たり前のことすぎて進捗で出すほどじゃないと思う。どれも毎回の練習でやってることじゃないの?日々の練習で意識していたらこんな進捗は出てこない。
なんか情けないなって思う。
グラメやネットなど最低限やるべきことを責任感を持ってやりとげる。その上でこれくらいでいいやと思考を止めて突っ立っていないで、練習の質を上げるため他に何かできることはないか気づこうとする。そしてなんとなく部活にくるのではなく、目標を決めて自分がこの部活にいる意味を考えて臨む。
『マネが練習を引っ張っていく、マネが雰囲気を作る』という意識を持つ。
これが私たちの課題だと思う。
そして私個人の課題としては、
もっと周りに発信すること。
リーグ戦のボックスに入れた経験は当たり前じゃない。この経験を次に生かさなければならない。感じたこと、学んだこと、うまく行ったこといかなかったこと…周りに発信して共有することでマネのレベルを上げる。私にはその役目があると思う。
マネだから…と一歩引くのではなく、共に勝利を目指すため揺るぎない存在となる。
そんな武蔵大学男子ラクロス部のスタッフ組織にしかない文化を先輩から受け継いだ私たちは、次の世代にもこの文化、伝統を残していかなければならない。
やれることは全てやろう。
1年 MG 小林心和