お世話になっております。
25シーズン武蔵大学男子ラクロス部主将を務めます。佐藤大志と申します。
昨シーズンの24'MULAXを支えてくださったOB OG保護者の皆様、コーチ陣の方々、合同練習や練習試合を組んでもらった他大学のチームの皆様にこの場をお借りして今一度お礼申し上げます。色々な方々の支えがあり来シーズンもラクロスというスポーツに向き合えることに感謝し精進して参ります。
今年度の目標は「一部奪還」を目指して走り抜けていきます。皆様と入れ替え戦の舞台で良い報告ができるよう頑張っていきます。応援のほどよろしくお願い致します。
お前何してんの？地元に帰ったらよくみんなに言われていた。野球続けてないんだ。
ラクロス何それ？面白い？半分笑いながらそう言われて、自分もまー普通におもろいよ。
そんなテンションで会話していたのを思い出す。
入部したての頃は新しいスポーツを始める希望や自信に満ち溢れて、ワクワクしていたのを覚えている。
昨シーズンのリーグ戦が始まる前までラクロスに対するモチベーションは入部した頃が一番高かった。
しかし、それが塗り替えられたのがリーグ戦での早稲田戦。5-6のビハインドで自分が打ったショットがゴールのネットを揺らした感触は今でも忘れない。
あのゴールあの歓声を聞くとスポーツって素晴らしいな、最高だなって思い出す。
自分が25'MULAXの皆に伝えたいことはスポーツの楽しいってなんだろうってこと。
今のみんなは楽しいとスポーツで勝つっていうのを二分化してるんじゃないかなって思う。本気で勝つためにはスポーツを楽しめない。逆に楽しむなら勝てるチームはできないって。
ほんとにそうなのかな？自分は勝つことに重きを置きながらその過程を楽しむことが学生スポーツの素晴らしさ、楽しさだと思っている。
大前提としてスポーツは勝てないと面白くない。「勝利」という目標に向かって取り組むことで得られる財産はかけがえのないものだ。
練習中に仲良しこよしやっているチームはその時は「楽」だから楽しめていても結果として負けが続けば楽しくなくなりラクロスがつまらないと考えてしまう。
一方で絶対的な勝利至上主義を掲げてその結果目標に達成出来たとしても周りと本当の喜びを分かち合えないとも思う。
自分が言いたいのは練習を仲良しこよしやったり、メニューが楽な練習をしているのが楽しいじゃないってことを伝えたい。
きつい練習を乗り越えて、自分自身の殻を一皮も二皮剥けて、試合で活躍したりすることの方が断然面白い。スポーツを楽しいと感じる瞬間は、試行錯誤してプレーを試してそのプレーが上手くいった時など自己成長の瞬間にあると思っている。
それがモチベーションに繋がり、行動に変わり、周りを巻き込み、その先に強い組織への成長に繋がっていくと考えている。
人に言われてやる努力ほど無駄なものはない。
自分の成長のために努力をして成長を実感する。
このサイクルに当てはまるひとが結果として上手くいく人なのではないかと思う。
組織は結局個人の集まりだ。
昨シーズンでは四年生におんぶに抱っこ状態で四年生の個人能力が高くても下の学年が付いていけていなかった。組織としての力という部分では不安定かつまとまりがなかった。
それは自分たちの代の能力が圧倒的に足りなかったから。個人にフォーカスせずにただ上についていけばいいと思考を放棄して、口では四年生のためにと言うものの全く四年生のためになっていなかった。
本当に四年生のためを思うなら自分たちに矢印を向けて自己成長することが助けになるのだと今は考える。
成長するために自分自身に負荷をかけ続ける。
言葉にすると簡単だが、なかなか難しいことだ。自分は25'シーズン自分に負荷をかけるために周りにも負荷をかけていく。
25MULAXの今シーズンの目標は「1部奪還」スローガンは「REDEEM」を掲げて1年間走り抜ける。
その上で、圧倒的な個人成長の先に組織成長があり、その結果一部奪還という形が残せると思っている。
見ている人がワクワクするようなラクロス。
相手チームに武蔵と戦えて良かった、武蔵なら2部代表として一部に上がって欲しい、相応しいチームであると言われるようなチームにしたい。
まだ全然たりてないです。もっとできるもっとチームのために何ができるか常に考える。
結果がどうであれ、必ず防具を並べる、応援してくれた方々に心からの感謝としての礼をする、愛されるチームに必要な要素はさまざまあると思う。ラクロス以外の部分でもMULAXは沢山改善の余地がある。
未知なる可能性を秘めている25'MULAX。
これから不安や葛藤が沢山出てくるだろう。
でもその先にある未来に少しワクワクしている自分もいる。
このチームで主将をやれることが自分の人生にとってプラスに働き、かけがえのないものになると信じている。
自分が必ずスタッフ、選手共に組織に所属することで幸せになれるチームを、今後何年も強い武蔵を作り上げる。
そのためにも絶対今年で一部奪還。
必ず約束を果たす。
主将 佐藤大志
