「自戒」
お疲れ様です。
最近部活に対して思うことがたくさんあって、それを整理したかったのと、これを伝えたい人がいっぱいいたのでブログを書こうと決めました。
そして、最近メンブレしてた自分へ、自戒を込めて。
自分のブログだけど、キツくなったら読み返せるように。
みなさん最近調子はどうですか?
この夏。
一年生は初めての。
二年生は二回目の。
三年の私は三回目。
四年生は、最後の。
一年生。
夏ってキツイでしょ?覚悟はしてたと思うけど、想像以上でしょ?笑
朝霞の芝に足を焼かれて、熱風吹き荒れるグラウンドを走り回って。
さながら戦場のようだと私も一年生の頃は思ってた。
けど、でも、あの年は確かに、部活が楽しかった。
それはなんでか考えたとき、信頼できる仲間がいたこと。チームが波に乗っていたこと。先輩が大好きだったこと。自分のやりたいことを自由にやらせてもらえてたこと。
そういうの全部ひっくるめて楽しかった。
次の練習が楽しみで仕方なかった。
夏の暑さなんてどうでも良かった。
今の一年生はどうかな。
楽しく部活できてるかな。
先輩になって、2年前の自分みたいに後輩が楽しく部活できているか、その環境を先輩である自分が提供できているか、そう考えるようになった。
それには何より自分が楽しい環境じゃなきゃいけないと思ってる。
でも現実は。
先述した通りメンブレしてたし、何もかも上手くいかないし、余裕がなかった。
終いには自分って必要?とか、スタッフってなんなの?とか。
そういうマイナスな思考に陥って、ドツボにはまってた。
自分の存在意義ってなんなんだろうって思ってた。
けど最近は周りの先輩や同期に色々と迷惑かけながら、どうにかその答えを自分なりに見つけた気がする。
のでこれからもっと頑張ります。みんなごめんね。ありがとう。
自分の存在意義について悩んでる人たちの参考になれば、明日の練習をちょっとだけ頑張ってみようと思うきっかけになれば嬉しいな。
——————————————————————
「スタッフの存在意義」
これは大きく言えば日本一のため。
こんなの入部してから死ぬほど言われてきたし、呪文のように意味もわからず刷り込まれてきた。
から、本当に存在意義について悩み始めた時、「日本一のため」じゃスケールが大きすぎて実感がわかなかったしそんなん建前に近いものじゃないの?とかまで思ったりもした。
だからもっと細分化して考えてみた。
日本一をとる一点を決めてくる、選手のため。
選手が本番で点を取れるようにする練習のため。
選手が一歩でも多く、走れるようにするため。
選手が一本でも多く、ショットを打てるようにするため。
スタッフのみんなが思っている以上に、スタッフの一歩は選手の一歩とイコールだと思う。
死ぬほどキツイ練習の間のレストで、スクイズを取りに行く気力もないくらい死にそうな選手がいる。
そこでスタッフの私達が水を走って渡しに行くだけでその選手は生き延びる。(冗談抜きで)
その水一口で、選手はまた走り続けることができる。
シュー練で、決められた練習時間内で選手が一本でも多くショットを打てるようにするには、選手自身のボールアップの時間を極力削ぎ落とさなくちゃいけない。
そこでスタッフの私達がグラウンド中探し回って一球でも見つけるだけで一本多くシュー練できる。
そこで選手が撃った一球が、日本一の一球になるかもしれない。
たられば話かもしれないが、私はそう思ってる。
スタッフの一挙一動で、選手が1秒でも長く走り続けることができる。
1秒の大切さなんて、試合や練習のタイマーを一回でもやったことある人ならわかるでしょ?
選手にとっての1秒を、スタッフが繋いでると思ってる。
それが私達スタッフの存在意義だと思ってる。
暇があったらボールアップしろとか、クリースの間隔詰めろとか、水はダッシュで持っていけとか。
スタッフのクオリティが練習のクオリティに直結する。選手の1秒に直結する。
「そんなのやらなくてもいいじゃないか」
「スタッフなんて居なくても練習できる」
「試合に出れるわけでもないのに何ができる?」
マネージャーってこんな言葉をかけられがちだけど、
やったことない奴が何言ってんだよ。
1秒の重みを知らない奴が何言ってんだよ。
日本一とったことない奴が何言ってんだよ。
って私は思う。
大丈夫。
みんなは必要とされてるし、勝利に貢献してる。
ただ、それを証明するには四年かかる。
自分のラストイヤーで、自分の最大限をやって、ようやく証明できるものだと思う。
逃げ、甘え、妥協、全部に勝って、踏ん張って、最後のリーグ戦で全力を出し切ってようやく証明できるものだと思う。
並大抵の努力じゃ無理だと思う。そこらの女子大生に求められる精神力じゃないと思う。
でもその先に、信じられないくらいの喜びが待ってる。
達成感とかそんな言葉じゃ形容できないくらいの喜び、楽しさ。
本当に楽しみ。
死ぬほどお先真っ暗だし不安しかないけど、みんなのこと信じてるし。
自分なりに走りきるよ。
だからみんなも、あと半年、1年、2年、3年かけて。
私達の存在意義を、証明しよう。
無理じゃないから。
無理って言うと本当に無理になるから。
空元気でもいいから、できるって言え。
私達はできるんだよ。
このチームに必要な存在なんだよ。
選手にうちらの力貸してやろう。
時間、お金、気持ち。いろんなもん部活に持ってかれて、死にそうになれど、スタッフのみんながいるから頑張れるよ。
いつもありがとう。
これからもどうか、よろしく頼みます。
——————————————————————
「人を育てること」
ここからは、これに焦点を当てて話したいと思う。
2年の時にあみだくじで育成リーダーになって、キツイこともあったけど自分の成長にもなったし、後輩嫌いだった自分が後輩をモチベーションにすることができるようになった。
(今でも男気ジャンケン以外ではほとんど後輩に奢ることはありませんが)
まず前提として、後輩は自分より未熟。絶対に。
天性の才能とかない。一年や二年の経験値の差は絶対にある。
あいつはもう教えてやることないとか、自分より仕事できるとか、そんなんない。
今はディフェンスでロング持ってる選手でも、最初は全員ショートスティック持ってパス練してたしショットクレードルの練習してた。
俺は今ディフェンスだから教えてやることないとか、そんなん逃げ。もっと向き合え。
細かいショット技術は教えられなくても、重心の落とし方やディフェンスにとって嫌なダッヂの仕方、教えてやれることはいっぱいある。
スタッフもそう。
私より仕事できるので教えてあげられることないですとか、ちゃんとその子に向き合ってる?って感じ。
その子にとって苦手なこととか、課題とか、伸び代とか、ぜっっっっったいにある。
要は、本気で人を育てようと思ってるかどうか。
その人にとって新しい知識を、どんな方法を使ってでも増やしてあげようとする気持ち。
どれだけ考えてもわかんなかったら先輩に聞きなさい。あらゆる手段を使いなさい。
武蔵は、死ぬほど人数が少ない「小規模大学」って言われてて、その人数の少なさとしんどさはみんな身に沁みてわかってると思う。
だからこそ、一人一人のプレースキルとか、業務の質とか、下級生のうちから求められるハードルはバカみたいに高い。
そのハードルを下級生が越えられるように、下級生のために、チームのために人を育てなきゃいけない。
一見、自分のためにならないしメリットがないようにも見える。
いや、一回本気でやってみろ。
自分のためでしかない。
他の人に教えるのに、何より自分が理解してなきゃいけないし、教えるからには手本にならなきゃいけない。
プレーだって業務だって、誰が見てもお手本のモデルにならなきゃいけない。
そのために努力するようになる。しかもその努力は、ゼロから自分を奮い立たせてやる努力じゃなく、責任に追い詰められてやる努力。
強制力が段違い。一般人である私達が大谷翔平とかそこら辺の努力の天才になりきれないことはわかってんだから、それくらいの強制力がある方がちょうどいい。
人を本気で育てようとする人は、絶対、絶対にプレーが上手くなるし、誰もが目を見張るスタッフになる。
「自分のことで精一杯で育成とか考えられません」とかいうセリフを保身で吐く人は基本自分に甘い。(保身で言う人のみ、例外はあり!!!!)
今までの自分の甘さの基準でやってきているので、そういう人間はその時調子づいてても絶対に限界が来る。
そしてその限界で力尽きて終わる。
本当に現状打破しようとしているのなら、悩んでいるのなら、やり方を変えてみてほしい。
育成も自分を成長させる一つの選択肢。
人生において本気で物事に取り組んだ経験の少ない武蔵大学生、結果が出たことのない武蔵大学生!
今が変わるチャンスです。
そして、育成に本気で取り組んだ結果、さらに豪華特典として付いてくるのが後輩の成長を喜べる、ということ。
自分が育ててきた子達が成長したのを垣間見る瞬間は、何にも変え難い。
死ぬほど生意気な子達でも本気で時間かけて接してたらそりゃ愛着湧くし。
今の2マネが成長したなあって思えた時は死ぬほど嬉しかった。やってきてよかったって思った。
それがモチベーションになった。
一年生はなんのことやらわかんないかもだけど、将来絶対に向き合うことになるからちゃんと覚えとくんだよ。
人を育てるのは本当に難しい。時間と労力が半端じゃない。
けど、それに見合った、いや、それ以上の対価がある。
少なくとも私はこの経験が、人生の財産になった。
一度本気でやってみるべきだよ。
最近メンブレしてた自分が、部活ってそういえば楽しかったなって思い出した。
後輩のために頑張んなきゃいけないんだったって思い出した。
これが、「人を育てる」ということ。
「先輩」たち。
もっと顔あげて。
後輩は先輩の背中と、顔を見てるから。
辛い時こそ声出して、笑って。
それが先輩たちの存在意義。
今が踏ん張りどきだから。
みんなで頑張ろう。
私達ならできるから。
3年 岡野朱里