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2023

Last Blog MF 奧村怜司

こんにちは。



23年度武蔵大学男子ラクロス部主将を務めております、奥村怜司です。




まず始めに。



日頃より武蔵大学男子ラクロス部を支えてくださっているOBOGの皆様、学校関係者の皆様、保護者の皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。




今、関東1部リーグという最高の環境でラクロスができているのは、OBOGの皆様が築いて下さった歴史あってのことです。入部当初からこのような環境でラクロスができていること、誠に感謝しております。




そして、保護者の皆様。私たちの代が入部した当初はコロナ禍真っ只中であり、部活をやること自体難しい環境でした。そんな中、活動へのご理解をいただいたこと感謝してもしきれません、ありがとうございました。




今年度'23MULAXを支えて下さった、全ての方々に結果という形で恩返しができたらと思っております。ご都合がよろしければ、是非リーグ戦を観に来てください。宜しくお願い致します。







4年間、多くの時間をラクロスに費やしてきた。





そのほとんどが、地味で、きつい時間だった。





大学生にもなって、新しいスポーツを始め、沢山のものを犠牲にし、そこに注ぎ込んできた。だからこそ、得られた知識や経験がある。





楽しくて、嬉しい時間なんて、ほんの少しだったと思う。けど、その経験をするたびに、もっと地道に頑張ろうと思えた。そんな4年間だった。





自分がショットを決めて、みんなが寄ってきてくれる。





4年間切磋琢磨してきた、ライバルがかっこいい点を取る。





一緒にシュー練をしていた後輩が点を取って、すごい頼りに思える。





こんな瞬間を経験する度に、今まで考え続けた時間が無駄じゃなかったと思える。





この4年間ほんとに沢山の経験をした。

今振り返れば、最高の環境でラクロスができていたなと思う。







原田大輝さん、自分が入部した時のBチームのコーチである。ラクロスの基礎とラクロスをする上で大切なことはすべてこの人から教わった。





入部して2週間、パスもキャッチもままならない中、Bチームと一緒に練習をさせられ、1ヶ月も経たないうちにBリーグに出場する。あり得ないことだ。





グラボ、切り替え、コミュニケーション 。





耳が痛くなるくらい聞かされた。





この3つしか手札がない中で、試合に挑んでいた。でも、相手選手より劣っているとは思わなかった。技術なんて全くないけど、闘えると思った。





今のチームでも試合前のフォーカスに上がるのは、この3つだ。それくらいラクロスというスポーツをやる上で大切なこと、根幹にあるものだと思う。





上手い選手を見ても、強いチームだと思うのも、技術より先にここが出来ているかどうかだ。これが入部したその時から、ずっと言われ続けたこと。地味で目立たないところだが、一番大切なことだと思う。





こんな大事なことを1年生の入部したての時から経験できたのは、自分にとって凄く大きなことだった。





大輝さん、そして、当時入部したばかりの1年生を快く受け入れて下さった、Bチームの先輩方には感謝しかない。





同期のみんなは分かると思う。

グラボ、切り替え、コミュニケーション 。

嫌になるほど聞いたけど、一番大切なことだ。

あの時よりも格段に手札が増えた。俺たちがチームを引っ張ろう。勝とう。









忘れられない試合がある。

2021年9月20日、早稲田戦。





武蔵が史上初のFINALに進んだ年のリーグ戦初戦である。





自分がグラウンドで経験する初めてのリーグ戦でもあった。

今でも鮮明に覚えている、頭から離れない。




リーグ戦の緊張感、雰囲気、プレッシャー、疲労、怖さ、逆境、期待、感動。




すべてをこの一試合で味わった。





猛暑と長いDF時間、消耗する気力と体力。

経験したことのない気持ちの浮き沈み。本当に凄いプレッシャーだった。





リーグ戦期間中常に、今の自分の能力で何が出来るか、勝利に貢献できることは何かを考えていた。





頭に叩き込んだ早稲田のスカウティングと当時の特に優れてもいない能力で、必死に食らいついていた。それでミスをしたら、頼りになる先輩方が何とかしてくれると割り切っていた。





今ビデオを見返しても、一つとして自分に突出した能力なんて無かったし、みんなにカバーされていることがほとんどだ。





けど、あの時の自分にこれ以上のプレーは出来なかったと思うし、これ以上のことを期待されてもいなかったと思う。





めちゃくちゃ緊張したし、プレッシャーも凄まじかった。けど、不安は無かった。今自分ができることだけをやり切ろうと、それだけを思っていた。





2Qの終わり、円陣で"この30分に命を懸けろ"と言われた。何の感情か未だに分からないけど、涙が止まらなかった。その後、佑朔さんになに泣いてんだと、ちゃんと怒られたところまで覚えている。ごめんなさい。





土壇場で見せた、たつさんの同点弾。





終了間際、龍馬さんの決勝点。





思い出すだけで震える。





試合終了の笛が鳴った瞬間、一颯と泣きながら気持ち悪いくらい抱き合ったのを覚えている。ほんとに気持ち悪いくらい。そのくらい、この日に懸けていた。





ただただ、嬉しかった。人生最高の瞬間だった。





おれは、この瞬間を超えたい。

今のチームで、この瞬間を超えるような喜びを味わいたい。そして、それを経験したみんなが最高の瞬間だったと言えるように。その感動を後輩に伝えていけるように。





リーグ戦を前に不安になっている部員も少なくないと思う。





違う。不安になるのは、今自分が持っている能力以上の結果を期待するからだ。今持っている武器で出来る最高のパフォーマンスをすればいい。





自信のないプレーが試合で決まる訳ないし、練習していないショットがいきなり入る訳がない。なら、違うところで勝負すればいい。今持っている力で出来ることを探せばいい。





予想もしていないようなプレーが決まった時は、ラッキーだと言ってみんなで笑えばいい。





何の技術もない状態で出場したBリーグも。

持っている知識と能力だけで、我武者羅に食らいついていた、早稲田戦も。不安なんて一切無かった。





緊張するならすれば良い。その緊張さえも二度とない経験だと思って、楽しめばいい。思い通りに進む試合なんて、つまらないし、ある訳ない。





ただ、ひたすらに目の前のボールを取るために、必死になればいい。そしたら緊張なんて、プレッシャーなんて吹き飛んでる。





新チームが始まってから、きれいでかっこいい勝ち方を求めたことは一度もない。ただ、最後の笛が鳴った時、形はどうであれ、相手より一点でも多く取っていればいい。





一点を取るために、貪欲であろう。

一点を守るために、貪欲であろう。







多くの人から言われてきた。今年のチームは仲が良い。ただ、仲が良かっただけで終わりたくない。このチームで、このメンバーで目指す学生日本一だから価値がある。勝とう。





最後に。



日本一に貪欲で、新たな知識と斬新なアイデア、身のある練習を常に近くで指導してくださった、長妻さん。


それぞれの経験から、チームをより強くするために尽力してくださった、佑朔さん、和氣さん。


フィジカル面で選手の強化を追求してくださった、一原さん、竹内さん、基也さん。


武蔵大学ラクロス部を陰ながら支援し、プレイヤーのやりたいことに常に耳を傾けてくださる、石渡さん。


自分達に多くの経験を与えてくださり、チームを気にかけ、練習に顔を出してくださる先輩方。


自分のやりたいことに文句一つ言わず、4年間も食事面や生活面、多くの場面で支えてもらい、常に自分のことを気にかけて応援し続けてくれた、両親。


自分達は多くの人の支えがあってラクロスができている。今までお世話になった人のためにも、全力で闘おう。





今年のチームの強みは、プレー強度と経験値。

多くのメンバーがリーグ戦を経験し、あの舞台の厳しさを知っている。自らの経験値を最大限に活かして、強度で圧倒しよう。そして、自分の持っている力を出し切ろう。





オフェンスのメンバー。

曲者揃いで、良い意味でも悪い意味でも緊張感がない奴らばかりだ。でも、みんなとやるオフェンスが最近本当に楽しい。当日になって、皆んなガチガチになるのが目に見えてるけど、多分おれと一颯が一番緊張してるから安心しろ。

やってきたことを全て出そう、そして点を取って何度も集まろう。困ったら、4年の3人に渡せばいい、何とかする。





あの瞬間を超えるために、






全力を尽くす。


 





主将   奥村怜司


コメント
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こぶ平
2023-07-12 22:09:40

良いね!あの時を超えられる気持ちと選手と、スタッフもいる。思い出した。あのときの武蔵大学の皆さんの迸る気持ちを!頑張って下さい!