お世話になっております。
'21MULAXのスタッフリーダーを務めさせていただきました、
伊與木 亜里紗です。
まず初めに、
日頃より武蔵大学男子ラクロス部をご支援頂いているOB、OGの皆様、保護者の皆様、そして学校関係者の皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。
また、他大学の関係者の皆様からも、多くのご声援やお言葉を頂戴いたしました。それが、今年のチームの結果にも、来年以降のMULAXにもとても深く関わっていると感じております。心より感謝申し上げます。
皆様、引き続き’22MULAXの応援をよろしくお願いいたします。
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幹部皆のブログを読んでいると、書きたい事や伝えたい事はやっぱり一緒なんだと思った。
私は、同期には手紙や言葉で伝えたから、
引退してからの今の想いを
後輩に向けて書こうと思う。
最後まで読んでくれたら嬉しいな。
11/6 慶應戦
当日は試合が終わっても、引退という実感が無かった。
引退を感じた瞬間は、LINEが急激に減った時。
引退して1.2日すると、'21のLINEも落ち着き、
LINEが来ない。来なすぎて焦った。
来るのは友達からのLINEばっかりで。
返信する時に、責任も確認もいらない。
解放された気分。でも、正直まだ慣れない。
現役時代は、すぐに携帯を見る事が大事だと思っていて、毎日何百通のLINEをすぐに確認や返信をするために、
ご飯を食べていてもお風呂に入っていても、
常に携帯を手元に置いていた。
萌や遠松には負けるけれど、
返信は速くするようにずっと心掛けていた。
でも、この瞬間に、4年間慣れない事をしていたはずが、いつのまにか習慣になっていたんだと気がついた。
その時に初めて、引退も実感した。
引退してからは沢山寝て、したかった事をして、
とにかく若返った気がする。クマもほぼ消えたし。
これから何をしようか考えながら充実した生活を送っている。
そんな中、最近ふと目に入ってきたのが、
慶應の全学へ向けた内容の投稿。
自分達が、ここに立っていたらと考えた。
'21mulax の目指していた先は"学生日本一"。
慶應と同じ舞台を目指していたけれど、
結果は虚しく決勝敗退。
「この1年間」自分は本気でやり切ったと思うし、
同期の中には同じ様に思う人が多いと思う。
体調がおかしくなった日も沢山あったし、
精神も身も削る事ばかりだったけれど
妥協はしてこなかった。
そう言いきれる自信はあった。
でも、それは"この1年間"の話。
7年間もラクロスに
一途に頑張ってきている人達に対して、
たかが1年じゃ追いつく事は出来たとしても、
追い越した先のビジョンが見えるはずがない。
引退した今は、強くそう感じる。
そもそも、自分の代以外では、
他人事として捉えて、
行動出来ていない部分が沢山あったと思う。
今日はそれについて書こうと思う。
後輩ができた時、スタッフリーダーになった時、
私はいつも後輩に同じような思いを、
後悔を、してほしくなくて、
各方面に沢山の事を伝えてきた。
話長いし、めんどいなって
思うこともきっとあったと思う。
でも、今日で最後なので、
頭の片隅で覚えておいてくれると嬉しい。
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"自分の代で頑張ろう"
こんな言葉をよく聞いてきたし、私達同期でも、
1年生の時からこれを言う事でお互いを鼓舞してきた。
でも、この言葉を言い続けている内は、
結局いつまでも全てが他人事で、他責。
そして、そこにある不満や問題は、
時が経てば、代が変わればなくなる。
と思い込むことができる。
しかし、実際は、
自分が1番頑張りたい時に
忙しくてパンパンになっている時に
そんな苦しい時に限って問題が押し寄せてくる。
そうして追われて苦しくなった時に、
あの時は他人事に思っていたし、
関係ないと思っていたけれど、
チームメイトである時点で、
全て回り回って自分やチーム全体にも
繋がってくるんだと気づく。
そこで後悔しても遅い。
今他人事だと思っていると、
回り回って後々の自分達の大切な時間を潰す事になる。
皆の大切な時間を無駄にしてほしくない。
出来るだけ楽しい時間が増えてほしいしね。
そのために気がつかなきゃいけないのは、
常に自分の周りにある、小さな違和感。
解消するためには、
コミュニケーションを沢山取って
相手の"意図"を理解する事が必要。
ここだけは、何があっても諦めちゃいけない。
この部活に入ってきている以上、
学生日本一を目指している事は全員が承知のはず。
目指す先が同じなんだから、
目指し方や考え方に違いがあっても、話せばいい。
やり方は人によると思うけれど
時には喧嘩して、
時には励まして、
時には泣けば良い。
うまく伝わらなくたって、話せなかったって、
その機会なんていくらでも作り直せるはず。
最初なんて、うまくいかないのは当たり前。
それでも食らいついて沢山話していくうちに、
信頼しあえる仲が増える。
そうすると、お互いに求め合う事ができる。
それが結果として、
より良いチームに、
より良い人生に繋がると思う。
めんどくさいし、
嫌われたくないし、
そんな話をすること自体が嫌だ。
その気持ちも痛いほど分かる。
でも、本気でやっているからこそ、
"仲間"が何よりも大切になる。
自分の事を救ってくれるのはいつだって誰かであって、
自分だけでは無理だしね。
そこだけは、結果以上に後悔してほしくない。
向き合い続けて、お互いを大切にしてね。
そして、もう一つ。
成蹊立教の試合を見た人、沢山いると思う。
1部に昇格できなくて、
あれだけ悔しがっていた成蹊を見てどう思った?
私達も、今現役の後輩達も、
毎年1部で戦えている。
これは、とても恵まれた環境だと私は思う。
1部に上がりたくても上がれない大学がいる中、
当たり前に1部に居続ける大学もいる。
鮎人さんが言うように、
3部から1部に上がるには最低でも2年、
1部で戦うまでには3年も必要。
でも、武蔵はそうじゃない。
先輩達が作ってきてくれた基盤によって、
ここ何年かでやっと1部に定着してきた段階にある。
まず、今まで紡いできてくれた歴史の上に自分達がいて、この土俵に立てている事に感謝をしなければいけない。
来年度は人がいなくて、辛いことも沢山あると思う。
プレッシャーもきっと沢山あるよね。
色々な事を考えると、余裕が無くなる。
だけど、感謝の気持ちは絶対に忘れないでほしい。
親が、朝早くから毎日の部活動を支えて
応援してくれている。
OBOGの方が、沢山の支援と気持ちをくれる。
学校関係者の方が、部活をするためにコロナ禍でも
最大限の協力をしてくれている。
コーチ陣が、仕事の合間をぬって
自分達に向き合ってくれている。
何一つ、当たり前の事じゃない。
全てにおいて沢山の人に支えられて、
今の日常が成り立っている。
それを理解した上で、
最大限感謝して、最大限甘えて、
学生生活最後の青春を楽しんでね。
私も、ずっとずっと皆の事応援しています。
皆が最後に笑顔で引退できる事を願ってます。
どうか、幸せになってください。
スタッフの皆。
今年は大変な思いを沢山させてしまったと思う。
怒った事も数えきれないくらいある。
不満が言いにくい事もきっとあったと思う。
それでも、正直に向き合ってくれてありがとう。
皆がいたから、いつも頑張れました。
本当に可愛くて可愛くて仕方ない皆が大好きです。
今までありがとう。
'21 スタッフリーダー
伊與木 亜里紗