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2021

コーチブログ「 強くなった武蔵」〜小規模大学が積み重ねて大きく強くなったもの~ 20年度Bチームコーチ原田大輝

ブログを読んでいただいている皆様

いつも武蔵大学ラクロス部のご支援いただき、ありがとうございます。


2019年度卒、武蔵大学OBの原田大輝と申します。

昨シーズン武蔵大学のBチームコーチとして関わらせていただきました。


長妻さんからの依頼で、

今回ブログを書かせていただきます。


大変おこがましい話ですが、

今シーズン武蔵を離れた自分の立場から、


私が考える、

武蔵が決勝まで残れている要因に触れていきながら、

現役部員へのメッセージについて書かせていただきました。


最後まで、読んでいただけますと幸いです。


今シーズンの目覚ましい活躍。

武蔵OBとして、本当に誇らしいです。

こんなにも武蔵のラクロスのことで、
盛り上がるとは、思ってもいませんでした。


ここまでのリーグ戦の勝利で、
各方面の人を元気づけ、

ラクロスに振り向かせています。

たくさんの人の心を動かしています。


武蔵OBOGがこんなにも、
喜んでいる姿を感じたのは初めてです。

こんなにも多くの人を驚かせ、
史上初のFINAL4から、
決勝に駒を進めたことに
驚きを隠せません。


ただ、この舞台に立つまでに
今の現役含めて、悔しい思いをしましたね。


まず始めに、私が今シーズン

武蔵から離れたことについて、

正直なところをここに書きます。


自分は、今シーズン、
ラクロスから離れずに
武蔵を離れました。


ちゃんと現役に話していませんでしたが、

実は、昨年12月の時点で、自分がいることで、

選手の成長を阻害させてしまう。そう感じました。

そう感じるほど、そう感じてしまうほど急成長していました。


どういうことか。自分の1OB、1コーチとしての発言が、

現役の考えややろうとしてることの

妨げになってしまいかねない。


部員で話し合いをしている中で、

何を伝えるべきなのかかなり難しかったです。


自分が伝えようとすることは、

既に選手内で気づいているため、

自分の発言が現役の思考の妨げになってしまうのではないかと思ってしまいました。


そう思わせられるくらいに、各々が考えを持ち、論理的な根拠を持ちながらラクロスをしていました。


情けない話で、あまり知られたくなかったですが、

ここまで勝ち残っているので、

せっかくなので事実を書きます。

今の自分だとダメだなと。
必要ないと感じたのです。
組織にとっては良い意味で。
その感覚は間違いなかったなと、
今、改めて強く感じています。


正直、現役の成長を感じる反面、
自分が成長しないといけないなと。

だから武蔵を去ることになった時、
抵抗というか、去るべき時がきたなと、
自分自身がもっと成長しないといけないと、
そう感じました。

裏切るような形になってしまったことは、
本当に申し訳なかったです。


ただ、組織の成長ベースで考えると、

なるようになったなと思います。
今の結果を見れば、一目瞭然ですね。


勝ち続けている武蔵を見ると、
あの時、去る判断をしたことは

正しかったなと感じます。


自分の立場は、このような立ち位置です。

自分が、ブログを書いて良いのかと

思ってしまいますし、抵抗ある方もいると思います。


ただ、少しでも武蔵を知って欲しいという思いと、

現役へのエールになればと思い、

書かせていただきます。


ここから、自分が感じる勝つべくして

勝っているなと感じる、

2つのポイントに触れていきたいと

思います。


①足りないところを補え合えている組織体制


現コーチの長妻さんを始め、

現体制は抜け目ないほど、

互いに補い合えている印象です。


フェイスオフコーチの小勝(‘19年千葉卒副将)。

ゴーリーコーチのあゆと君(’20年国士舘卒)は、

武蔵に欠かせない存在です。


HCの長妻さんが補えきれない部分を、キャラ含めて補えていると感じます。

ゴーリー、フェイスオフが、年々上達し、

個人的にはベスト12並の大活躍をしている

大きな要因だと強く感じています。

とてつもないコミット力。


武蔵OBとして、2人にはほんとに感謝しています。


昨年、決勝の解説の席に座られていた、
有名人のHC長妻さんですが、

これまで自分が知っている限りでも、

相当きつい思いをしています。

長妻さんは、プレイヤーとしては3部でしかプレーしたことがありません。

肩書を見られがちなコーチという立場で、

ここまで部員からの信頼が厚く、

ラクロス界に影響力をもたせるまでに

どれくらいの工夫と取り組みがあったのか。


今まで見てきた中だけでも、

組織を勝たせるための施策やコミット力は異常です。

相当な覚悟で取り組まれてます。


喜ぶ姿が見れたらなと思っています。


②選手だけではない、外から見えない強力な存在


現役の皆はよくわかっていると思いますが、

どうしても皆様に知っていただきたいことです。

自分が現役時にも、強く感じていたところです。


ここまでたどり着くのに、

歴代の先輩たちの存在とその背中、

その先輩たちのリーグ戦の結果に、現役部員は、

とてつもなく強い影響を受け、強い思いが宿ります。


長妻さんが11年継続されていたことも大きいですが、

その思いの強さがあるからこそ、

前年の反省点や課題が次の代で必ず改善されます。

それも凄まじいスピードで。
その積み重ねがあり、今があると強く思います。


フルフィールドでしか、崩せないと言われていた武蔵が。試合中の流れのコントロールや

ラクロスIQが低いと強く感じていた武蔵が。

毎年個々のレベルアップと同時に改善されていきました。


昨今では、個々のスキルもラクロス戦術も凄まじい勢いで成長しています。この部分は、昨年の中央戦の敗戦があったからこそ、成長した部分ではないでしょうか。


オフェンス、ディフェンス1人ひとりが全員驚異であり、ラクロスIQも高い。

決して、良いメンバーが揃ったからとか、

そういう上辺だけではなく、毎年の悔しい思いや強く感じた課題が改善されて今があります。

もちろん、現役の努力があってこそです。


長妻さんが、現役の時に感じた、チームを立て直す強い思いがなければ、ここまでコーチをされていなかったかもしれません。

「データラクロス」と言われている

武蔵のラクロスは、数年前までデータを集計していても、今ほど活用出来ていなかった印象です。

この部分は、スタッフの課題に対して、

真剣に向き合ったからこそ実ったものでは、

ないでしょうか。


今では、外部への配信をしている、

夜な夜な遅くまで、選手よりもラクロス動画を見ている

分析班だけではないです。


広報班では、OBOG、保護者への配信、

リーグ戦のハイライト動画を見れば明確ですが、スキルアップが目に見えてわかります。


トレーナー班は、一原さん、佐々部さんのもと、

徹底した体調と怪我の管理、栄養部分のチームへの発信。今年のリーグ戦を見て分かる通り、

主力が大怪我をせずに試合に出られています。


審判班、審判資格を取り、公式戦で笛が吹けるようになったスタッフを初め、今では2級の資格を持った審判が在籍するチームへとなっていますね。

武蔵のファールの減少やフェイスオフ強化にも大きく影響していることがわかります。


会計班、細かいところですが、

武蔵にはとても必要な、OBOGへの発信含めて、内容も高いレベルのものになっています。

出ている選手だけでなく、スタッフにも先輩が築き上げたことや反省点が成長の種となり、現役が育て続けてくれています。


これも各世代のOBOGの姿を見て、

改善を繰り返したものです。


毎年の反省を確実に、成長させてくれている現役。

全体の後ろから、支えとしてサポートしていただいている石渡さん。武蔵だけでなく、ラクロス界に安全なプレーが出来るように手配していただいている一原さんや佐々部さん。

たくさんのご迷惑をおかけしながらも、

協力し続けていただいた学校関係者の皆様。


試合に出場している選手だけじゃなく、プレーしていない人のおかげで今があること。

皆さんにも改めて、知っていただけたら幸いです。


今シーズン、武蔵を離れた自分だからこそ

外から見えて、感じたことになります。

組織の見えていない部分が、

抜けている部分があると思いますが、お許しください。


勝つに相応しい、勝つべくして勝っている。

そんなチームだなと感じています。


長妻さんが、自分が現役だった頃に目指していた、「与える」側の存在になること。


今既に、我先に武蔵を倒したい大学で満ち溢れているでしょう。

多方面に様々なモチベーションを

与える存在になりつつあります。



武蔵大学の現役の皆様。



皆様の活躍は、「武蔵大学とラクロス」
双方に大きな影響をもたらす存在だと思います。

どちらもマイナーかもしれないですが、
世に知ってもらえる希望の1つです。

そして多方面に、夢を与える存在です。


上記に記載した通り、

武蔵という小規模大学だからこそ、

一丸になれた、なれなければ勝てなかった。

今、そこが一丸になり、小規模大学だけど、

積み重なって大規模のものになり、
まとまっています。


この晴れ舞台の裏には、試合に出られない4年生。

どうしたら良いのかわからない、悔しい思いをしている部員もいることを忘れていけません。

怪我で離れている部員や、様々な思いを抱えている部員もいると思います。


この舞台に立つことが、
どれほどの想いの中で行われることか。


関東男子1部リーグ決勝

武蔵vs慶應


この光景が見られるとは。。


初戦の時にも伝えましたが、

何が起こるかわかりません。


いつも通り、武蔵らしさを最大限に見せてください。武蔵らしさ=運動強度・グラボ・泥臭さ


自分的には、+α
今までの歴代の失敗から学んだことも

存分に発揮して欲しいと思います。

最後まで平常心で。

FINAL4の実力があった
加藤組と久保谷組の学びを決勝でも
活かして欲しいと思います。



武蔵から離れた身で、

書かせていただきました。


自分は、今やるべきところで精進します。

共に勝ちましょう。


関東優勝まであと1勝。

誰もが見える景色ではありません。

一瞬一瞬を大切にしてくださいね。


会場満席みたいです。

11月6日(土)楽しみにしています。


国士舘大学HC/20年度Bチームコーチ

原田大輝

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