LASTBLOG 4年STF 伊與木亜里紗
こんばんは!
いつもお世話になっております。
武蔵大学男子ラクロス部
チームスタッフリーダーの伊與木亜里紗です。
まずはじめに、
普段からご支援いただいているOBOGの方々、学校関係者の方ならびに保護者の皆様、大変感謝しております。昨年度同様、今年度もコロナウイルスに影響を受けている中での活動となり、例年以上に沢山の方に支えていただいている事で活動ができていることを実感する一年となりました。今後とも、さらに成長していく武蔵大学男子ラクロス部を、どうぞよろしくお願いいたします。
現役の皆へ、
恐らく私にとって最後のブログなので、
いつもに増して長くはなりますが、
最後まで読んでもらえると嬉しいです。
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【覚悟と向き合い】
昨年度の特別大会、
初戦の中央戦で僅差で負けてしまった。
その後の立教戦では快勝。
そして、中央vs立教の日
武蔵の唯一の勝利条件である、三つ巴でのポイント勝ち=立教の11点差以内での勝利を祈ることしか出来なかった。しかも、無観客試合で入れないため、会場ではなく練習後のグラウンドで。
結果は中央の勝利。
その瞬間に武蔵のブロックでの敗退が確定した。
頭では分かっていても実感が得られなかった。
この代では絶対日本一になれると思っていた。
一個上の新人戦の結果はこう、
サマー 4位
ウィンター 準優勝
あすなろ 優勝
この代は、下級生の時から、目標を実現させるためのパワーが色んな人から満ち溢れていて、何をするにも意欲や行動の基準の高い代だった。
実際にそれが結果にも現れていた。
上級生になってからは、勢いで下も引っ張り上げてくれる、チームのエンジンみたいな代になった。
主観だけれど、凄く良いチームだったと思う。
そんな素敵な代だからこそ、そこに懸ける想いは私達後輩だけではなくて、OBOGからも大きかった。
だからこそ、ブロックで敗退した事実がすぐには受け入れられなかった。
・実感の無さ
・直近でやらなければいけないタスクの整理
・自分達の代の漠然とした不安
・寂しさ
色んな事が一気に押し寄せて、
凄く混乱した。
その中で、ふと頭をよぎったのは、
自分達の代でこれを越せるのか?
この代で日本一になれないならどうするんだ?
ということ。
これは同期も、皆一度は同じことを考えた事があるんじゃないかな。
そんな感じで、頭が混乱している時に、
分析班の先輩である、りくさんが私に言った、
『私やれる事やりきったよね、?』
この言葉はずっと忘れないと思う。
りくさんは、信じられないくらい努力家で、
誰よりも自分にストイックな人だった。
そして、分析において1番時間を費やして1番考えてユニットを発展させてくれた人。
そんなりくさんでさえ、
"やり切った"と言いきらなかった。
その瞬間に、
自分が覚悟を決めなければいけない事を悟った。
自分は来年、『やり切った。』
そう思って終われる過ごし方が出来るのか。
違う、絶対にやり切らなければいけない。
先輩達がコロナ禍で練習出来なかった時間の分まで。
そのためには、
自分にも組織にも、
全てにおいて今まで以上が必要で。
何より、それを求め続ける"覚悟"が必要だった。
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(↓スタッフリーダーになる際のブログ抜粋)
今までの先輩達がやってきた事や、今私達がやっている事を来年再来年できるのは当たり前で、自分自身のやりがいや、人から頼られる実感とプレッシャーを今のうちから少しずつ感じてほしい。
自分にしかできないことを、
見つけて特化しよう。自分を誇れる武器を作ろう。
自分のやりたい事が見つかるって幸せな事で、チームへの貢献だけではなく、何よりも自分の成長に繋がる。
もちろん、学生日本一を目指す上でスタッフ組織や個人個人の成長は絶対に必要。
でも、スタッフの価値はそこだけではないから。
何気ない日常で、この組織から得られた事を実感する日が多くなると思う。
そして同時に、それらは部活の無い環境で過ごしてきたら手に入らなかったものである事に気がつく。
気がついてから、今までの時間を取り返そうと思っても遅い。
今過ごしている、これから過ごしていく時間を
1番大切にしてほしい。
そして、プレーヤーを"サポート"ではなく、横から引っ張りあげられる組織でいること。
これは常に意識してほしい。
そのためには努力や、信頼を得るためにひたむきに向き合ってコミュニケーションを取ること、その姿勢を見せ続けることが求められる。
とても大変だけれど、とても楽しいことでもあると思う。
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これは、私がスタッフリーダーになる際に書いたブログ。この1年間振り返って皆はどうだったかな。
今まで先輩達が創り上げてきたものを、
更に強く、更に大きく、
勿論それは当たり前だけれど、
そこに、個人個人の色を乗せられる部活にしたいと思ってスタッフリーダーの活動をしてきた。
私がこの1年間やってきた事は、
人からは見えない部分が多かったと思う。
恒常的な仕事よりも、人の心や想いに触れ合う時間が長かった。
ある後輩には、
「何かをずっと頑張っているのは分かっているけれど、何をやっているのかが分からなくて不信感を持ってしまった」という想いを告げられた事がある。
だからと言って、
その話の内容を伝える訳にもいかない。
皆からすると目に見えない事も沢山あれば、私から見せない事も沢山あった。
不安にさせてしまっていたと思う、ごめんね。
信頼してもらえるように、
打ち明けて貰えるように、
時間は沢山掛けてきたと思っていたけれど、
正直自信はなくて怖くて不安で、1人で泣いた夜も数え切れないくらいあった。
でも、後悔はない。
『プレーヤーを"サポート"ではなく、横から引っ張りあげられる組織でいるためには、努力や、信頼を得るためにひたむきに向き合ってコミュニケーションを取ること、その姿勢を見せ続けることが求められる。』
上の抜粋にもあるこの文章。
これは私が皆に伝えたもの。
人に言う分、誰よりも覚悟を持ってきた。
これだけは、スタッフに対してもプレーヤーに対しても貫ききれたと思うし、今後も貫く。
そう思えているから。
スタッフリーダーになった当初から、
"覚悟"と"向き合い"を大切にしてきた。
自分自身とも、後輩や同期、コーチとも、
何度も何度も、
・自分がその人の立場だったら?
・その人の今じゃなくて"未来"のために正しい判断ができているのか?
・後悔してほしくないな。
そんな想いを胸に向き合ってきたつもりだ。
でも、どれだけ考えていたとしても
どれだけ想っていたとしても
上手く伝えきれない。
正直難しい。
沢山悩んだし、壁にも何度もぶち当たった。
でも、私はこの組織に、
自分自信や皆との向き合いに、
妥協はしてこなかったつもりだ。
そして、その結果、向き合ってきた仲間が私の頑張りたいと思う一番の理由になった。
不器用ながらに、ずっと頑張り続けて上を向いている後輩や、私の事を頼ってくれた後輩の皆。
沢山元気をくれて、前を向かなきゃと思わせてくれてありがとう。皆良いところを持っている人達ばかりだから、もっともっと話を聞き合って、尊敬しあって、個性豊かな部活にしていってね。皆ならきっと大丈夫。
長妻さん石渡さん小勝さん原田さん鮎人さん
無知な私を、私達を、常に見守っていて沢山の助言をくださって、それがあったからこそ学生主体で部活動ができました。本当に感謝しています。ありがとうございました。
そして、同期の皆。
沢山泣いてごめん。沢山迷惑かけてごめん。
皆優しくて、暖かくて本当に本当に大好き。
ちょっとサボりたがりだし、隠キャだけど(笑)、でもなんだかんだ、絶対に同じ目標を向いて進める同期だって信頼をしているから、私は皆のためならどれだけ時間を使ったって構わないと思えたし、いくらだって頑張れるって思えた。
皆と同期で本当に心の底から良かったって思うし、一生の宝物です。これからもよろしくね。
不安に思わせてしまう事や、力不足もあって、
皆に誇れるようなスタッフリーダーでは無かったと思う。
もっと上手くやれたんじゃないか。
そう思ってしまう。
でも、どれだけその場で考えたって、
浮かぶ事には限りがあるし、
後から考えたってもう遅い。
今になっても、何が正解かなんて分からない。
それでも上級生になれば、部活を背負った決断をしなければいけない時がいずれ必ずくる。
そんな時には、自分が選んだ道を、責任を持って正解にするしかない。
皆にもそう思ってほしい。
正しい選択がどれかなんて知っている人は誰もいない。
だからこそ、
必死に考える事が大切だ。
そして、その選択を正解にする覚悟。
これは言い換えると『自分との向き合い』とも言えると思う。
そして、甘やかしや妥協なんてしない、本当の意味でその人のためを思う気持ちと、『相手と向き合い』続ける強い心を大切にしてほしい。
最後に、、
極論だけれど、部活なんて結局想い出でしか無い。
これが、社会に出てから直接役に立つ訳でもないし、ラクロスのプロになる訳でもない。
だったら何のためにやっているのか、?
ここで得られる経験や想い出、
そして"仲間"が財産だと思う。
それを何よりも大切にしてほしい。
人間の原動力は、大抵の人が自分ではなくて相手にあると思う。だからこそ、日本一の目標を達成するには、まず人を大切にしてね。
そこさえ、ぶれなかったらきっと上手くやっていけると思う。ずっとずっと見守っているよ。
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そして、もうリーグ戦が始まる。
この4年間一緒に努力してきた。
このチームは絶対にまだまだ伸びる。
リーグ戦では、プレーヤーが自信を持って楽しくプレー出来ることを一番に願っている。
そして、そのための土台を作るのがスタッフだ。勝ち筋を揃えて、安定した土台を作って、プレーヤーと共に、楽しく試合に臨もう。
綺麗事でも何でもない。
武蔵のスタッフの影響力や仕事内容は本当にチームを勝利に導く事ができる。
最後まで最善を尽くした準備をしていこう。
スタッフの皆の力がチームの導因に。
そして、勝因になる。
ただ"頑張って"なんて絶対言わない。
スタッフ、プレーヤー、コーチ、全員で乗り込んで、全員で勝ちに行くんだ。
学生日本一を絶対取ろう。
OBOGの分も想いを背負っていきます。
見ていてください。