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2020

4年生引退ラストブログ MS/ACS 大塚莉香


まず初めに、日頃より武蔵大学男子ラクロス部を応援していただいているOB・OGの皆様、保護者の皆様、学校関係者の方々、総監督の石渡さん、コーチ陣の皆様、いつもありがとうございます。



昨シーズンは特に、新型コロナウィルスの影響で例年以上に多大なるご支援を頂きましたこと、感謝申し上げます。

現在も変わらず活動を続けることが出来ているのは皆様のおかげです。

今後とも変わらぬご支援・ご声援のほど宜しくお願い致します。



また、特別大会を実施するにあたってご尽力いただいたラクロス関係者の皆様にも感謝申し上げます。

大会の中止が余儀なくされているところも多々ある中で、特別大会という形ではありますが大会を開催して頂きましたこと、本当に有り難く思います。





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2020年9月12日





中央に負けた。





試合の負けは嫌というほど経験してきたが、

これほど悔しい思いをしたことはなかった。



毎年リーグ戦で

「あと少しだったのに、惜しかった。悔しい」

って思ってきたはずだけど、



心のどこかで

「自分たちの代こそは」と思っていたのだろう。




中央に負けた瞬間、

頭に浮かんだ「引退」の文字。



もちろん確定したわけではなかったけど、

自ずと心の準備をはじめている自分がいた。




悔しい。




やっと普通に練習ができるようになってきたと思ったのも束の間、終わりは突然訪れる。







4年前の自分は、想像できただろうか。




「2020年学生王者」





この言葉に胸を打たれ、入部を決めた。





新歓で話をしてくれる先輩

新歓試合で初めて見たラクロス

入部した先に描く未来

全てがキラキラ輝いて見えた。


マネージャーという未知の世界の立場で。





最初の頃は先輩や同期についていくのが必死で

夢中で部活動に取り組んでいたが、

一通り業務もこなせるようになった頃、

自分の存在価値を見出せなくて悩んだこともあった。




"日本一になるためにはどうしたらいい?

どんな自分になりたい?"




繰り返し問いかけられたこの問いに、

答えることは出来なかった。



私は未来にワクワクすることはあっても、

明確な目標やその先のことを考えるのが苦手だ。




でもそんな私でも入部当初から変わらなかった思いは、

このmulaxに捧げる大学生活を絶対に

「最高の4年間にする」こと。





思い返せば4年間、

体力的にも精神的にも想像以上にハードな生活だったけれど

毎日が本当に充実していた。




引退して尚感じるのは、

仲間と何かに対して本気で取り組むって

簡単にできる経験ではない

ということだ。





2年の夏、私は2週間ほど休みを頂き

海外インターンプログラムに参加した。



この時はリーグ戦真っ只中、部の雰囲気も少しピリついている頃。



正直、大事な時期に輪を乱すようなことをするのにはもちろん抵抗があったし、

周りも良くは思っていなかったかもしれない。




しかし

"一生に一度しかない大学生活の中で、

今行かないと後悔するかもしれない"

という自分自身の直感を裏切ることができず

当時のマネージャーの先輩方に相談して行かせてもらうことにした。




この期間に

一橋戦があり、リーグ戦での初勝利の場に立ち会うことが出来なかった。




育成してきた一年生の初めての公式戦、サマー準優勝を見届けることも出来なかった。





が、私は自分の選択に全く後悔はなかった。




向こうでの生活が充実していたから

学びがあったから

という理由だけではない。



私はここで身につけた能力や、様々な経験を持ち帰って、

自分という人間で部に還元することが出来たと思っているからだ。



本当に様々な学びがあり、新しい考え方も身についたが、

その中でも人間的に強化するために私が特に注力したのが


「言語化し、伝える」こと。




インターンプログラムは単に考え方を与えてくれたきっかけであって、

そのチャンスを活かすことが出来るかは自分次第。


だから私は残りの部活生活のなかで、

意識的に行うことを心がけた。




なので別にこの能力に長けているわけでもないし

第三者から褒められることがあるわけでもない。




しかし、こうして

「これができるようになった」

と言葉にできるほどの変化があったのは、

自分の中の大きな成果であると自負している。




普段からマネージャーが書いているブログの内容も、それ以前と比べると変化したことが自分でも分かる。

ただ日常を伝えるだけの誰でも書けるようなものから、自分が伝えたいことや読んでくれた人の心に残るようなブログを書くことを心がけるようになった。



このブログも、何気ない業務の一環であるようにみえて

実はしっかり取り組めば取り組むほど

自分自身の成長に繋げることができる大切なものだと思います。





ここで言いたいのは

「広い視野を持つ」ことの重要性。




ラクロス一筋で練習することが、必ずしも日本一への近道とはいえないのだということ。




一見回り道かもしれない選択肢でも、

挑戦してみる価値があるかもしれないと思ったら

立ち向かうべきだと私は思います。




留学のことを相談してくれた後輩もいたけど、もし他に取り組みたいことがあるなら、

自分が信頼できる人に相談してみてほしい。

本気の思いなら、必ず聞いてくれる人はいます。

mulaxの部員はきっとみんな

『日本一を目指す中で自ら成長し、最高の4年間を過ごす』

というチームビジョンに共感している人たちばかりだと思うから。





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私はこの1年間、広報ユニットのリーダーとして様々な経験をさせてもらいました。


今年の山場のうち1つは、

前代未聞のオンライン新歓。


右も左もわからない状態で、新歓係と何度も話し合いを重ねて実行しての繰り返し。


何時間もダラダラとミーティングを続けてしまったことも一度や二度ではないし、

いざというときに頼りになる先輩ではなくて

みんなには迷惑をかけてしまったことも多々。




それでも必死についてきてくれて

時には頼もしい姿で率先して動いてくれる4人の後輩と

一緒に悩んで考えてくれる2人の同期に

何度も救われました。



後輩みんなが可愛くて大切だけど、

やっぱり同じユニットの後輩の成長を感じる瞬間は本当に嬉しい。

みんなの頑張る姿が

私のモチベーションでもありました。



直接的に行った新歓活動が全てではないけれど、こうしてたくさんの1年生が20mulax・21mulaxの仲間になってくれたことが本当に幸せです。




数え切れないくらい様々な取り組みをして

成功したり失敗したり




ただ



後悔がないかといわれれば、

いくつもあります。




"後悔ないようにやり切って終わろう"


毎年のように言っていることだと思うけど

きっと後悔が一つもないって人はいないのではないでしょうか。





一つのことを成功させればその先を求めて、

求めれば求めるほどそれ以前の反省が見えてくるから。



"あの時こうしてれば、今頃こうなっていたのに"



そんなのキリがない。





今シーズンの特別大会もそうだ、

"中央に勝ち切れていれば"




どうしてもそう考えてしまう自分と、

それは立教に勝てたから尚強く思うことであって

タラレバを言ったって仕方ないと割り切る他ないという思いと。




でも、勝利の瞬間は毎年最高だ。

2018年のあすなろ優勝、

2019年の中央戦勝利、

2020年の立教戦勝利は

本当に最高の瞬間だった。



やってきて良かったと心から思える瞬間。(運が良いことに全戦ベンチに入っていました◎笑)




話が少し逸れてしまいましたがまとめると、

いろんなことをやっていく中で

時間が経つほど、

成功体験が増えるほど、

後悔や反省はいくらでも出てくると思います。



でもそれを繰り返していくことで減らすことはできるし

一つ一つの後悔の質が高いものになる。




要するに、「互いに求めて」ほしい。



周りに対しても、もちろん自分自身に対しても。


求め合えば、間違いなく今よりレベルはあがります。



立場や今の考えに固執されずに変化を楽しみ、もっともっと質の高い組織を作っていってほしい。




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目標に向かってがむしゃらに突き進んでいく中で、

どうしても辛いことや

困難な状況に陥ることはあると思う。




私が4年生になって特に感じるようになったのは


失敗や過ちは目立つけど

成功や成果は当たり前のように気付かれないことがほとんどで、


大半の人は過程の先の結果にしか興味がないということ。




当たり前だけどそれぞれの立場や役割があるからみんなのことを全部は知らないわけで、


コツコツ筋トレをしていることも練習後に壁当てをしていることも

夜中まで作業をしていて寝不足のまま部活に行っていることも何時間もかけてミーティングしていることも



結果の過程にどれだけの苦労があったかなんて自分にしかわからない。

結果に表れていないのなら、その過程はなかったも同様。もしくは、足りていなかった。




もちろん、結果が大事っていうのは前提にあるけど

けど、見てくれている人は必ずどこかにいます。

同期じゃなくて先輩かもしれないし、

もしかしたら後輩やコーチ、外部の人かもしれない。





何かに挑戦するということは

最初は大抵上手くいかないもので

どれだけ取り組んでも上手くいかなくて

失敗に終わって

苦労することもあると思います。




ただ、絶対に一人じゃない。


これだけは忘れないでください◎




それから、そうやって苦しんでいる仲間を見つけたら

放っておかないで。

どんな些細なことでも、声をかけてもらえることで

気にかけてもらえるだけで

救われることがある。



みんな経験あるんじゃないかな。




私は4年間、何度も救われました。




特に、新歓の時からお世話になったお二人

2個上の主将大輝さん

1個上のチームスタッフリーダー雪乃さん

忘れられません。

ありがとうございました!





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最後に同期との思い出を少しだけ




高校のときは同期が女子だけで18人いたが、

不思議と似たもの同士が集まっていて

揉めたことは一度もなかった。




そんな私が大学で出会った同期は曲者揃い。(笑)



プレイヤーもだが、マネージャーも個性が強く、しっかり者で自分を持っている人が多い。




3年の夏、そんな同期マネージャーと初めて衝突した。

自分たちの代を迎えるにあたって

それぞれの想いを、

初めて心の底からぶつけあった。




辛かった。

苦しかった。



なんでこんなこと言われなきゃいけないんだろう

なんでこんなこと言っちゃったんだろう

なんで上手く伝わらないんだろう

こんなやり方で本当に良いんだろうか



そんな風に考える毎日だった。



重すぎる空気の話し合いも、

学年全体での人間性を深彫るようなワークもミーティングも、

たまらないほど気まずい感じも、

全てが嫌で仕方なかった。



逃げ出したかった。






でも、


それだけみんな本気だった。




入部当初から変わらず、私が一番尊敬しているところ




「本気で夢中になれる」人たち




努力することを怠らない。

追求すべきことにこだわり続ける。



本気で信頼している同期だからこそ、

向き合わなきゃいけないと思った。



大好きなこの18人と

最高の4年間を達成させるために。





コロナの影響でシーズンの半分くらいは空白になり、

正直私たち4年生が自分たちの代として

何かを残すことができたのかはわからない。




でも、自分たちが走り続けたあの時間は

紛れもなく濃く、有意義なものだったと思うし


私の中ではどこか今までの自分を割り切ることができたような、

とても重要な時間だった。



当時の感情を思い出すと辛くて苦しい思い出だけど

あのときの経験が自分を強くしてくれたと

今は思える。




なるべくしてなった、

18人の最高の同期との思い出。




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今現在の武蔵大学男子ラクロス部をつくりあげてきてくださったOB・OGの先輩方。

本当に感謝しています。


30年前にラクロス部を立ち上げてくださったことも、

一部の舞台にあがり、バトンを繋ぎ続け、

私たちが4年間一部で戦うことができたことにも。




特にスタッフの組織改革を行い、

0から今の"当たり前"を築き上げてくれた先輩方には本当に感謝しています。




スタッフ組織が確立したのはたったの2〜3年前でまだまだ発展途上であり、

毎年飛躍しうる可能性を持っています。



後輩のみんなには必ず、

確固たる組織体制を作っていってほしいです。



失敗と反省を繰り返し、当たり前を疑いながら




期待しています!!





'21mulaxのみんな

チーム全員が本気で一丸となる組織

君たちならきっと達成できると思います。



欠けているところはしっかり見つめ直して、

時にはぶつかり合い、励まし合いながら



最高の仲間であり、最強のライバルに。


応援しています!





私情だらけのブログになってしまいすみません。

拙い文章ではありますが、最後までお読みいただきありがとうございました!




武蔵大学男子ラクロス部に入って

たくさんの誇れる大好きな仲間と

目標に向かって走り続けた4年間は、

私の一生の思い出です。




携わってくださった全ての人に感謝しています。



お世話になりました!◎







4年 MSL/AC 大塚莉香


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