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2019

私の最高の4年間

“存在価値”








自分が1番分かるものなはずなのに、




自分が1番分かっておきたいものなのに、




私には全く分からない。なんでだろう。










あすなろが終わってから




何をやるにしてもやる気が起きない。

目標が分からない。

モチベーションがない。







部活に行かないと。と思って家を出て




明日も朝練か。と思って寝て




明日はオフだ。と思って遊んで




の繰り返し。




そんな毎日に意味はあるのかな。











私は、




多くの仕事を受け持っている訳でもないし




育成のリーダーでもないし




責任を負う立場でもないし




特別挑戦したいことがある訳でもない。




なのに、




どうしてこんな思いをしているんだか、




さっぱり分からなくて苦しい。









毎日部活に行っていたって、自分は先輩達より出来ることは少ない。





力にもならない。





先輩達はリーグ戦に向けて毎日毎日必死に練習しているのに





こんな気持ちで部活に行くのが




こんな惰性で仕事をするのが




申し訳なくてたまらない。




でもどうすればいいか分からない。




私のやっていることは本当に必要なのか、なんのためにやっているのか。




ただゴールを運んで


ただビデオを撮って


ただテーピングを巻いて


ただ声を出して


ただ仕切って


ただmtgをして




“ただ”の積み重ねばかりで嫌になる。




1年生の頃は全部が”初めて”で、出来ないことしかなかったからこそ


今は全部が単純作業みたいになるのが嫌だ。









プラスに考えられない自分が嫌で嫌で仕方なくて




だけど周りにはモチベーションの高いMGばかり。




どうしていつでも真っ直ぐラクロスに向き合えるのか、私には分からない。




私はこんな気持ちで、他のMGと仕事をしていいのだろうか。




こんなに辛いなら辞めてしまった方が楽なんじゃないか。




ここ最近はこんな自問自答ばっかり。








そして遂に




あすなろが終わった時、”MGがいくら頑張ったとしても勝ちたかったとしても、直接勝ちに貢献することはできない”と気づいた。




モチベーションを上げようとしても上がらなかったのは、私が自分のモチベーションを常に





「チームの勝利」





としか考えていなかったからなのではないか





と考える。







「4年間かけて最高の自分に成長する」


 



どうしようもない私に





たった一つだけ目標が出来た。






大学4年間をラクロスに捧げるのだから自分が成長しなくては意味がない。

 








こんなどうしようもない私にも




朝からご飯を作ってくれる親がいて




信頼できる同期がいて




話を聞いてくれる先輩がいて




可愛い頼れる後輩がいる。







辞めたいと思っても必ずその人達が頭に浮かんできて


恩返しをしなくてはと思わせてくれる。




自分で4年間頑張ると決めた事を簡単には投げ出したくない。




入部しようと決意した時の自分を裏切りたくない。









そうしたら、想像もしない世界が待っているのかなって




苦しいくらい悩んだり、辛くても


泣くほど嬉しいこととか


もしかしたら、まだ経験したことない感情に出会うかもしれない。





それを楽しみだなって思えるくらい強くなりたい。




4年間頑張った人にしか見えないものがあるって信じよう。









4年生と迎える最後のリーグ戦。




今年だから、今年こそ出来る。




去年は何も出来なかった私が成長している姿を見せる事で、4年生の力になりたい。








「チームの士気を上げる」









私の目標がもう一つ出来た。








2年MG 濱川萌



WRITER:濱川萌
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