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2024

LAST幹部ブログ 井上悠理 『己と向き合う4年間』

こんにちは。


経済学部経済学科4年井上悠理です。

背番号18番、ゴーリーでした。


まず初めに、この場をお借りして、24シーズンの武蔵大学男子ラクロス部の活動にかかわってくださいましたすべての皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


皆様の期待と、OBOGの方々が残してくださった伝統や文化である1部リーグで活躍する舞台を、自分たちの代で壊してしまい、裏切る形となってしまったこと、とても不甲斐なく思っています。申し訳ございません。


来年度必ず2部を圧倒し、1部に戻ってきてくれると信じて、始動する25‘MULAX・後輩たちをぜひ一緒に応援していただけたら幸いです。


最後のブログ。あの時こうしておけばよかったといった後悔を綴るブログではなく、自分の4年間で学んだことや経験からくる伝えたいことを書こうと思う。幹部だからとかではなく、1人のラクロッサーとして考えたことを。それをみんなにも生かしてほしい。


長くなりますが、1人でも自分のブログによってよい影響が出ることを願いながら書きますので、最後までお付き合いしていただけると嬉しいです。




自分がこの部活で学んだことはたくさんある。本当にたくさん。

その中でも、今のMULAXにいる後輩に3つのことを伝えたいと思う。



1つ目、今回一番伝えたい「基準」


チーム単位やポジション、そして個人それぞれの中で、「基準」ってあると思う。


「1部の基準」とか、「普段の基準から想定して練習を~」って、今シーズンも何十・何百回とハドルで伝えた。コーチの方々からも口酸っぱく言われ続けてきたと思う。


最初にみんなに問いたい。「その基準は、本当にすべてに適用していますか?」って。



きっと多くの人が、(声を大にして言えるぐらいやっていたかはわからないが)ラクロスのプレー中、グラボの強度や練習中の集中力、対人やショットなどは基準高くできています!持っています!というだろう。(果たしてこれすら何人言えるかはわからないが。)


ただな、それは当たり前なんだよ。



勝つために必要なこと=MULAXの活動に関係することすべて、基準を高く持たなければならない。



俺は、「しょうがない」とか「かわいそう」を極限まで無くせってことを伝えたい。

理想は、全くこの言葉を活動中に使わず、リーグ戦まで戦い抜くこと。


しょうがないねとか、しょうがなかったとか、何気なく使ってしまう言葉ではある。別に日常で使うのが禁止な用語では全くない。


ただ、スポーツ、日本一を目指す組織にいる以上、小さいこと1つにも妥協は許されない。



ゴール前のワンゼロ、止められてしまった。「相手Gが上手かったからしょうがない」

試合前練習でショットがすべてかかる。「ボールが新球だし、昨日クロスを調整したからしょうがない」

クリースでキャッチできなかった。「ロングに絡まれていたからしょうがない」

気温が高すぎて足が攣ってしまう。「気温が高くて試合強度が高いからしょうがない」

クロスが試合中に折れて試合に出られない。「折れてしまったからしょうがない」


(雨だからしょうがない。練習せずミーティングにしよう)



いくつか、今シーズン自分が聞いたしょうがないをあげてみた。


どうだろう。いざ、文章でみると全て甘いなと思う。


もっとこうしておけばよかったなどの、自己の後悔を恐れ、しょうがないと他責にすることは


基準を高く持っているといえるのだろうか?


怪我をしているし、家が遠くてかわいそうだから練習に来なくていいよとか

まだ2年生でここまで要求するのはかわいそうだからこれはまだ覚えなくていいよとか

かわいそうだから...とか。


そんな甘ったるい基準では、絶対にやるな。


ワンゼロ止められたら、練習するしかない。100回中100回決めきれるようになるまで。

クロスの調整なんて、試合前日では遅い。1週間前に終わらせておく必要がある。

クリースでのキャッチ、接点ある状態でも難なくできるまで練習しなければならない。


=毎日の練習で、どれだけ意識して追い込んでいるかということ。


はっきり言って、普通にきつい。毎回3時間超えの練習をした後に、さらに追い込むのは。

でも、他人・他大学の奴らの努力量を凌駕しないと、はっきり言って勝てない。絶対に。


精神的にじゃなく、肉体的にもう動けないレベルまで。


何回もいうが、この基準の話はプレーだけじゃない。


私生活、トレーニング、リハビリ、スタッフ業務

MULAXの活動にかかわるものすべて。


今シーズン、勘弁してくれというほど怪我人が出た。


今もこのブログを読んでいる人の中に、完全アウトのやつ、制限参加のやつがいると思う。



そいつに問いたい。全力でリハビリしていますか?トレしていますか?



怪我しているからしょうがないってどこか1ミリでも逃げてねーか?

それが弱さで、甘さなんだよ。


俺が後十字靭帯の損傷をし、そこから完全アウトになった時、全くあきらめなかった。

下地さんと相談しながら、整形外科リハビリ・整骨院・鍼灸院を1日で受診するスケジュールを週4日、1か月半ぐらい費やした。金も、時間も惜しみなく。


怪我している人、そのぐらいの覚悟・行動量はありますか?ないなら、今からでもいいから持て。


貴重な4年間の練習時間が、ケガによって失ってしまっていることに危機感を持たないといけない。そしてその周囲の人間も、そこに対して干渉しろ。


まだMULAXは日本一をとったことがない。関東1位にも成れてはいない。


ということは今のMULAXにいる人は、「どこまでが日本一をとるために関係あることで、どこからが日本一をとることに関係ないか、識別できる状態にはないということ。」


つまり、全部全力でやるしかないんだ。片っ端からすべて


そうやって基準をチームとして高く、1年間維持して活動しきることができれば夏ごろに最高のチーム状態でリーグ戦を迎えることができると思う。



2つ目、きつい状況でも楽しめる心を持つこと。


今シーズン、4-7で負けた、灼熱のアミノバイタルフィールドでの慶応義塾大学戦。

0-1で負けた、超満員のアウェイ状況下で、1点を追う展開だった立教大学戦。


両方とも、今シーズン戦った試合の中でも個人的に特に体力・精神的にきつかった試合である。


自分はこの2試合、「あれだけ努力して、やっとぎりぎりの勝負ができている。最高だ」とバカテンション上がっていました。



この試合、俺はずっと笑っていた。


全くふざけているわけでもないし、ヘラヘラした笑いじゃない。


「アホみたいに試合が楽しかった。ただそれだけの理由。」


もちろん失点した瞬間は萎える。申し訳ない。俺が止めていればって何度も何度も考えている。


入れ替え戦はその1失点で負けたし。誰よりも1点の重さは理解している。


でもその瞬間以外、ずっと楽しい。


DFの時間になり、猛攻を仕掛けられて紙一重でDF陣と一緒に守っているとき。


ぎりぎりのところでセーブをし、クリアにつながった時。


クオーター残り数秒のDFで運よく耐えることができたとき。


ずっと笑っていた。めちゃくちゃ楽しいって本当に心から思った。


この試合、勝てていたらどんなにうれしかっただろうかとも何回も考えた。



ただ勘違いしてほしくないのは



「部活をやる目的が楽しむことになってはいけない」



ということ。なぜなら、俺らは楽しむために活動にしているわけではないから。


要するにきつくても楽しめるぐらい努力しろってこと。


くそ甘い考えで、努力量で、そのままの状態で相手と対峙したとき、絶対恐怖がある。


元主将のりゅうまさんが、「試合の前から怖いと思っているならそれはまだ練習不足の段階。関東FINALの舞台ですら、全想定をしつくしていたから全く怖くなかった」と仰っていた。


本当にその通りだと思う。


ミーティングしている時間、練習している時間、トレしている時間、チームメイトと話している時、全部全力で臨め。


後悔や恐怖で、試合前から負ける要因があってはいけない。


逆に緊張と興奮で楽しめるぐらい。練習しろ。



3つめ、最終的には練習すること。


ハイ。1つ目にも2つ目にもたくさん出てきました。練習。


勝つ原点です。


きっと後輩のみんなは、これから幾度となくラクロスが嫌いになる瞬間が来ることがあると思う。


上手くいかなくて何しても空回りするとか、ラクロス以外でトラブってしまいそれを引きずってしまうとか、チームでもめるとか、要因は色々。



「そんな時に悩んで、他人と話して、考えたうえで最終的に練習することを選んでほしい。」



帰るとか、練習しないとか、逃げるとか言い訳するとかはありえない。


他大の奴らは常に練習していることを頭から離すな。


そいつらの努力量を超えないと絶対勝てない。


練習は量より質って思いがちだけど、一定の練習量がないと質を求める段階にはいない。


学生の、トップレベルでトップを目指すなら



「絶対的な練習量を、『自分たちで』確保しろ。」



来年、みんなのブログを読むときに自信に満ち溢れてリーグ戦に臨んでいる状態を楽しみにしています。




最後に、感謝。


入れ替え戦で、立教に敗れて2部に落ちてしまった。自分たちの代で。


そこで改めて、4年間、この武蔵大学という小規模大で、学生一部リーグで活動することができたのは、本当に恵まれたことだったと思います。


MULAXが1部で活躍し、日本一を目指せる舞台を残し続けてくださったすべてのOBOG・コーチの方々にあらためて感謝申し上げます。



今の後輩にその環境を残すことができなかったのは悔いが残る記憶となりましたが、必ず来年2部を圧倒して昇格してくれると信じています。



チームとして結果を残すことはできなかったけど、人生のモラトリアムといわれるこの4年間が、16年間の学生生活の中で断トツに1番濃かったと断言できます。


ラクロスを通じて出会った方々、そしてラクロス界を支えてくださるすべての方々に感謝致します。


本当に、ありがとうございました。



24‘MULAX副将 井上悠理

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