こんにちは。
'24MULAXオペレーションリーダーを務めさせていただきました、石川知樺と申します。
まず初めに、日頃より武蔵大学男子ラクロス部をご支援頂いているOBOGの皆様、保護者の皆様、そして学校関係者の皆様、ご指導いただいたコーチの皆様、'24シーズンの活動にご理解ご協力いただき、そして応援してくださったことをこの場をお借りして感謝申し上げます。
また、今シーズン日本一という目標を掲げていたにも関わらず2部降格という結果となってしまい大変申し訳ございません。
引き続き’25MULAXの応援をしていただけますと幸いです。
2部降格。
私たちが掲げてきた「日本一」とは遠い場所に来てしまった。
あの入れ替え戦の日の4Q終了後、同期の泣く姿は今でも鮮明に覚えている。
その場にあった業務を終わらせ、全体集合へと向かう際岡野に「今まで本当にありがとう」と言われた瞬間、涙が溢れ出た。私たちがここまでやってきたことはなんだったのだろうという思いと、ここまでやってきたことが無駄ではなかったという真逆の感情が2方面からやってきた。全く自分の感情が整理できず、ただひたすら泣くことしかできなかった。
今シーズン6試合中全ての試合にベンチ入りをした。6試合全部が全く違う景色だった。
今年の武蔵のマネージャーのベンチワークはどの大学にも劣らない、チームワークと情熱に溢れていたと自負できる。一人一人が日本一のベンチワークとはと、問いながら行動をした。かれるように全力で声を出し、水渡しは最前で、氷や塩分チャージはこまめに選手に渡すなど一人一人が必死に全ての業務を全うしていた。ベンチーワークに1番必要なこと、それは「気遣い」であると断言できる。視野を広く持ち、自分の仕事だけではなくプラスアルファで何かができないのかを瞬時に判断する必要がある。また、選手が何を考えているのか選手が何を求めているのか常に考える必要がある。そこまでできてベンチに入る資格を持てると私は思っている。ベンチに年功序列は関係ない。それが今年の考え方だった。まさしくそうである。4年であっても1年であっても関係ない。どういった熱量で行動をおこなっているのかは普段のグラウンド業務に現れている。ボールアップ1つもそう、水出し一つもそう、ネットの移動全てが当たり前の業務がその一つ一つにその人の熱量・考え方がこもっている。選手が分かれているから、水を分けよう。ビデオはこの位置からでいいのか。ネットは適切な位置に置かれているのか。全て視野を広く持つ必要がある。
私はグラウンドでかなり目の色が変わるタイプだったと思う。これはよく岡野に言われてきたことだ。目が変わると。これは良い意味でもあり悪い意味でもある。それだけ感情を込めて一日一日のグラウンドに挑んできた。しかし、視野は広かったかと言われればどうだろうか。後輩が先にミスに気づいてくれたり、ショットが当たるような危ない場所にボールアップをしに行ったり、もっと広く見れた部分があっただろう。4年間グラウンドに出続けたが、また悔やむ部分が多々ある。
後輩達には口酸っぱくグラウンド業務についての注意事項をいってきた。今それやる時なのか、それをなぜ一人でやらないのか、などしつこいくらい言ってきたと思う。でも、基礎的なことができてもベンチには入れない。その基礎以上を後輩達には24シーズンで学んでほしかった。指導してきた。今年のマネージャー達は皆ポテンシャルが強く、人のためを思って動ける子が多い。そのポテンシャルはとても大事である。それをどうこの組織で活かしていくのかを今後は考えてほしい。この組織のために、組織がうまく動くために一人一人が行動していってほしい。そのためには、一人一人が率先してチームの先頭に立つ必要がある。最高学年だけでなく、下級生も同じだ。4年だけ頑張っても意味がない。武蔵は少人数の大学で下級生の頃からリーグ戦という舞台に立てる。その経験はかならず自分の糧になる。チームを自分ごととして考えることができるようになるからだ。そして、全員が目標に向かって気持ちが一つになることが大切だ。当たり前のことかもしれないが、とても重要だと思う。
1部奪還。
後輩達にこんな目標を残してしまい本当に不甲斐なく感じる。
任せたということしかできない立場になってしまった。本当に引退したのだとこのブログを書いていて実感する。25シーズンはどんなシーズンになるのだろう。厳しいことを言うが、正直少し不安な部分がある。4年のためにと言ってくれていた人が多いからだ。だけど、もう4年はいない。その現実は痛いほど現役がわかっているだろう。今のMULAXを作るのはあなた達だということ忘れないでほしい。そして、今後のMULAXを作っていくのもあなた達だということも。
後輩達には一つだけいっておきたいことがある。それは「今の自分自身に満足しないこと」。
何か自分にできるのではないか、今の自分に何を足りないのかを日々問いかけながら練習をしてほしい。勝ったから終わりではない。その先にも試合や練習は続く。その勝敗の後に自分たちが何をできるのかを考えながら行動してほしい。今は当たり前のように流れる日々かもしないが、その日々にはいつか終わりがやってくる。その終わりを迎えた時、自分自身が少しでも満足できる姿になっていることを願っています。
4年間本当に良い人に恵まれました。尊敬できる先輩、頼ってくれる後輩、大好きな同期、日本1という基準を教えてくださったコーチの方々、本当に人に恵まれた4年間でした。
中途半端が嫌いだと言っていた自分にとって、この組織は自分の甘さを体感するそんな4年でもありました。
しかし、4年間は自分にとって学生人生最後の最高の経験です。
1年生の頃の私に伝えたい、この部活に入ってよかったということを。あなたの判断は間違ってなかったということを。
そして4年間1番身近で応援してくれた両親には感謝してもしきれません。
面と向かっては言えないのでこの場を借りて言わせてもらいます。本当にありがとう。
色々書いてしまいましたが、これくらいにしておこうと思います。
何か相談したいことがあれば、すぐに連絡ください。今までの生活とのギャップで時差ボケのようなものを起こしていますのでなんでも気軽に連絡してください。
MULAXの活躍を祈ります。
今まで本当にありがとうございました。