皆さん初めまして。こんにちは。
武蔵大学男子ラクロス部1年の柴崎太成です。
初めに日頃より武蔵大男子ラクロス部を支援してくださっている保護者そしてOBの方々、学校関係者の皆様には深く感謝申し上げます。
4月にラクロス部に入部してまだ半年しか経っていないのに1年以上ラクロスをやっている上級生と同じベンチ入りを経験した。ラクロスの試合の流れはほぼわからず、戦術なんかは全く理解できていなかったがリーグ戦のベンチに入れてもらうことができた。
他の1年生はグラウンドに入れず、スタンドからの応援なのに自分は試合を最も近い場所で見ることができるのはチャンスだと思った。そして試合には出られなくとも来年、再来年、そして自分達の代で試合に出る時に活かせるように試合前やベンチでの雰囲気、勝っている時や負けている時の雰囲気などわからないなりにもベンチで感じることのできるものは全て感じようと思った。
そう思って迎えたリーグ戦初戦の中央戦。1番印象深かったのはこの試合だ。
早速1番悔しい「逆転負け」を経験した。ラクロスをわかっていない自分がすごく試合に出たわけでもないのにすごく悔しかった。そして喜んでいる中央の選手たちを見るとすごくイライラした。
あんなにラクロスが上手い先輩たちがみんな下を向いて、一敗しただけでもうファイナル4に行けなくなってしまったかのようなあの顔をみて、「先輩たちの強度で勝てないのなら今の1年生の練習の強度では勝てるわけがない」と感じた。そしてグラボ、パスやキャッチの精度、1 on 1など全ての要素において今よりも遥かに上達する必要があると思った。しかし今の時期は一年生にとってモチベーションがなくなりやすい時期だ。
「先輩と1 on 1をやってもどうせ負ける」
「ただ叩かれて痛いだけ」
「また怒られた。」など、モチベーションが下がる理由はさまざまだと思う。しかし、最初からできる人なんていない。もちろんセンスがあって初めから多少上手という人はいるが、体験会でクレードルができなかったように最初からラクロスがうまいなんてことは絶対にない。だから先輩との1 on 1も6-6も先輩から怒られたことも、まだ練習していなかったり筋トレが足りなかったり戦術を理解していないだけで、できるようになればモチベーションが低くならないどころか、ラクロスが楽しいに変わると思う。
少し関係ない話をするが私は高校のサッカー部のコーチから言われて今もずっと響いている言葉がある。
それは「どうせやるんだったら、本気でやろうぜ」「どうせやるなら絶対勝とうぜ」
という言葉である。
私はラクロスでも同じことが言えると思っている。「どうせ」という言葉はあまりよくはないが、モチベーションがない時にこそ合う言葉だと思う。練習するなら本気でやった方が上達するし、試合に出るなら絶対に勝った方が楽しいに決まってる。この言葉がモチベーションが下がっている人たちに刺さるかどうかわからないが、同じ考えになってくれる人が1人でも多くいると嬉しい。
練習をしていて同級の中で個人技術に差が出るのは当然あるけど、同級なのに下手な人を見捨てるのは違う。技術が高い人は低い人に例えば、自分は何を意識してやっているのかを伝えるだけで技術が低い人にとって上達する一歩になるかもしれない。みんなで1年の層を厚くしていこう。そして厚くした1年の層で先輩達のプレーを後押しできるくらい上手くなろう。
ラクロスを始めてからまだ1年経っていないが、1年目からリーグ戦のベンチ入りをさせてもらって、いろんな感情を経験して、いろんな先輩方の顔を見て、ベンチの空気感を体感した。この体験は、みんなができるものではないのでベンチ入りとして選んでくれた先輩に感謝し、自分のこれからのラクロスに活かしたい。4年生とラクロスができる時間は残り少ないが、入れ替え戦まで教えてもらえることは全部吸収したい。
1年柴崎太成