まず初めに、
20'mulaxを応援し続けてくださった、OBOGの皆様、学校関係者の皆様、保護者の方々、心から感謝申し上げます。
コロナの影響で活動が制限されながらも、皆様のご支援のおかげで活動を続けることができましたし、皆様のご声援が何より現役一同にとって大きな力となっていました。
本当にありがとうございました。
また、このコロナ禍で、特別大会を開催し、全てを出し切る場を作り出してくださったラクロス協会や関係者の皆様にも、この場を借りて感謝申し上げます。
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引退ブログ。
とうとう終わりだなぁとしみじみ感じてます。
非常に長くなりますが、自分の言葉を残す最後の機会なので、お時間がある時にでも、、
自分のことを沢山語るのは性に合わないので、ここでは後輩に向けてをメインに。
伝えたいってほど大きなことじゃないんだけど、わたしが4年間続けてきて大事だと思ったこと。
初めはスタッフのことを思いながら書くけど、プレーヤーにも当てはまることがあると思います。
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1番は、「考え続けること」。
わたしは1年生の頃は、自他共に認める部活大好き人間で。
4時起きも嫌になることはなかったし、特にこれが楽しい!とかもなくただ練習をしてる時間が楽しかった。
それは、なにも考えてなかったから。
なにをやるにも大きな責任は伴わないし、分からないことがあっても先輩に聞ける頼れる。
初めてのことだらけで、やればやるだけ出来ることが増えていく。
何もかもが楽しいで済まされていた1年生。
元々わたしは、考えることが好きじゃなくて、なにも考えずに程よい立ち位置で平和に生きていたいタイプで。
というのも、中学の部活でキャプテンをやって、良い経験だったけど本当につらくて、
それ以来責任あるポジションから逃げて、考えることから逃げてきた。
だから、正直、ほんと正直なことを言うと、
入部当初は、「沢山いるマネージャーのうちの1人」でいれればいいと思っていた。
1人1人が強みを持つ意味とか、主体性の大切さとか、スタッフの影響力とか、何も知らなかったから、
このチームにいるだけで楽しかったから、そんな甘えた考え方をしていた。
もちろんこんなだから、壁にもぶつかり始めるし、課題もたくさん出始めて。
楽しいだけで過ごしてきた毎日が段々と楽しいだけじゃなくなって、あんなに大好きだった部活を淡々とこなしていた時期もあったし、ネガティブなことを考えてしまう時期は、正直かなり長く続いた。
わたしの同期STは、本当にすごくて、
みんな自分を持っているし、はっきり物事を言える人もいれば、行動で示してくれる人もいる。
上級生になるにつれて、それぞれの強みを身につけて、確実にチームでの存在価値を生み出していて、
何も強みを持っていない自分がどんどん置いて行かれているような気がして。
そうなると、自分はこのチームに必要ないとか、それこそ存在価値がないとか、どんどんネガティブなことを考えて、へこんで、嫌になって。
こんなに苦しんだのは完全なる自業自得で、
考えることが足りてなかった。
これに尽きる。
3年生になって新チームのことを話し始めた頃も自分に全く自信がなくて、リーダーとか不安しかない状態だったけど、
もっと早くから、
自分がどうなりたいのか
自分には何ができるのか
自分には何が必要なのか
考えていれば、3年を迎えたときの自分は、きっと違う自分だった。
新チームになって、リーダーになってから、
そりゃもうやること考えることは増えて、
たくさんチームについて考えて、
たくさんユニットについて考えて、
たくさん自分について考えた。
たくさん考えれば考えるほど、視野が広がるというか、
思いつくことが増えたり、課題や足りていないことが見えてきたり、周りに求める質が上がってきたり、その分自分に求めるレベルが高くなったり、考えが広がるし深くなる。
考えることで成長や進化を実感したからこそ、すごく感じた。
自分は考えるのが遅かったなと。
下級生の頃から考え続けることができる人は、強くなるなと。
みんなには最上級生にならずとも早くから考え続けてほしいなと。
学年なんて本当に関係ない。
下級生だから、あんまり意見言えなくても仕方がない
下級生だから、言われたことをこなせればいい
下級生だから、先輩についていけばいい
全然そんなことなくて、
下級生だからと考えることを妥協してしまったり、先輩がいるからとユニットのことを上級生任せにしてしまったりするのは、本当にもったいない。
早くから、考えることに向き合って、
下級生から考えて、上級生になっても考え続けることができたら、視野の広さや考えの深さはぐんと増す。
まずは自分のこと。
何ができて何ができないのか。
できないをできるにするためには何が必要なのか。
たくさん考えて、できないことや苦手なことを先輩に聞くのは全っ然ok、むしろ下級生のうちや新チーム基盤作りのうちに、どんどん聞くべき!
できないことをそのままにするのはもったいないし、
でも何も考えずに聞いたり、言われたことだけをやるのももったいない。
自分の成長や自信に繋がらないから。
自分に自信がない、自分には強みがないって言う前に、まず考えて行動してほしい。
弱音を吐くなとかそーゆーこと言ってるわけではなくて笑、
わたしが自分に自信を持てなかったとき、今思えば全然自分に向き合ってなかったし、考えてなかったし、行動も足りてなかったから。
自分に向き合って、考えるようになって、行動するようにしてから、自信を持てたというか、今まで甘えていた自分に気付けたから。
自信が持てないっていうのはきっと、考えることや行動が足りてないことが多い。
だからまず、もっと自分に向き合って考え続けてほしい。
それでも分からないとき、壁にぶつかったとき、前に進めないときは遠慮なく同期を、先輩を頼ってね(^_^)
そしてユニットのことも。
何を求められているユニットなのか。
今のユニットは何ができていて、何が課題なのか。
課題を解決するためには何が必要なのか。
分からなくても分からないなりに、こういった視点でユニットを見てみたり考えてみたりするだけで、気付くこともあるし、考えや視野が広がる。
もちろん難しいけど、2.3年のうちからユニットに対して、向き合わない考えない理由がない。
自分がこのユニットを強くする一員なんだ
自分の行動でユニットも変わるんだ
来年、再来年は自分がユニットを引っ張るんだっていう当事者意識を持って、ユニットについても考え続けて、そして発信していってほしい。
考えることも、発信することも、
自分が4年になったとき必ず役に立つ。
発信するのって勇気がいるけど、ユニットは1人じゃ変えられないから。
強くするためには、成長させるためには発信していかなきゃいけない。
どんな意見でも受け止めてくれる上級生がいるから大丈夫!
▽▽▽▽
そしてもうひとつ、「強みを作ること」。
mulaxスタッフの議題によくあがる、「存在意義」ってやつに繋がるもの。
自分にしかできないことを見つけよう
ってよく言うけど、それって見つけるのはものすごく難しくて、
得意なことはあっても、自分に"しか"できないことって意外とない。マイナスな意味ではなく。
グラウンド業務は誰でも出来るはずだし、
ユニット業務もユニットメンバーはほぼ同じことを出来るはず。
っていう風に考えたわたしは自分の強みを探してたとき、
「自分にしかできないこと」を探すより、「自分が得意なこと、誰にも負けたくないこと」を伸ばすことにした。
例えばテーピング。
元はテーピングを巻きたくてマネージャーに興味を持って、
テーピングを巻きたくてトレーナーを選択して、
ずっとテーピングを巻くのが1番楽しくて好きで、
下級生のときからテーピングは誰にも負けたくないって思ってた笑 から、
スピード、質、部位。
テーピングにおいては1番になろう。
誰のどんな怪我にも対応できるようにしよう。
もちろん自分より先に他の担当が習得するテーピングもあるけど、
共有された動画でしっかりと覚えて、いつでも自分も巻けるようにしておこう。
そう思って、意識し続けると、
自信を持てるようになってくる。
あくまでmulaxで経験した怪我だけではあるけど、でも最後は、1年の時には絶対無理だったであろう時間でテーピングを捌けるようになったし、今巻けない部位はないって思えるほど、自信を持てた。
テーピングなんて、わたしにしかできないことじゃない。
トレーナーならみんなできる。
それでも、テーピングを自分の強みにできた。
実際、スピードや質はみんなと差なかったと思うし、ほぼどの部位も対応できるなんて周りからしたら分からないことだから、
周りから見たら、わたしの強みはテーピングなんて一切感じることなかったと思うけど笑、
でも、自分の中で強みと思えるものがあれば自信に繋がるし、それが自分の頑張る道となってくれる。
自分の存在意義になる。
mulaxは規模の割にスタッフが多くて、求められたことをやるだけだと足りなくて、
強みや存在意義を見出せないと、自分がここにいる理由はなんなのか、見失ったり彷徨ったりしてしまう。
スタッフは仲間であり、高め合える存在だけど、時にライバルであり、負けられない存在。
1人1人に強みや得意なことがあって、それぞれがそれを伸ばしていけばいいから、
周りと比べて劣等感を抱いたりする必要はないけど、
でも良い意味でみんなをライバルだと思って、負けないぞ〜スタッフで1番の行動をするぞ〜ってみんなが出来れば、それはそれでスタッフ組織は強くなり続けると思う。
それぞれが強みを身に付けて、支え合って高め合いながら、刺激し合って時に競い合って、スタッフ組織をさらに成長させてほしいなと思ってます。
あとはやっぱり自分の強み、得意なこと、好きなことがある方が楽しいしね!
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そして、スタッフ・プレーヤー問わず伝えたいのは、「楽しむこと」。
これは、みんな言ってることだし、
わたし自身も下級生の頃からブログ等で発信する度に何度も言ってきたこと。
これから、どの学年もそれぞれの壁にぶつかると思う。
mulaxを成長・強化させ続けなければいけない4年生。
学年ポジションユニット、それぞれを1つにまとめながら、『学生日本一』という1つの目標に向かってブレずに引っ張っていかなければいけない。
mulaxが学生日本一になるために主力ともならなければならない、必要不可欠で重要な3年生。
もう下級生じゃない。みんながポジションやユニットを引っ張らなきゃいけないし、時が過ぎるにつれて自分らの代のことも考え始めなければならない。
mulaxが強くなるためにもっともっと個が成長して、上級生に刺激を与える存在にならなければいけない2年生。
2年だからBチームで当たり前、リーグ戦に出れなくても仕方ない、ユニットは先輩が引っ張ってくれる、なんて思っていてはいけない。
その中で、なかなか実力が伸びなかったり、怪我に悩まされたり、
自分の強みや存在意義が見つからなかったり、自信を持てなかったり、
2年も3年も4年も、選手もスタッフも
関係なくきっとみんな1度は立ち止まることがあるんじゃないかな。
つらいとき、楽しいと思えないとき、わたしがよく思い出していたのは、入部当初のこと。
このチームが好きで、
ラクロスがおもしろくて、
日本一になりたくて、
入部を決めたんだってこと。
そのときのことを思い出すと、初心に帰れるというか。
今はつらいけど、ラクロスが面白くてこのチームが好きでここにいるんだった、とか、
このチームで日本一になりたいと思ってわくわくしてたな、とか
いろんなことを思い出して、エンジンをかけ直せる。
壁にぶつかるのは避けられないし、ネガティブなことを考えてしまうことだってあると思う。
そういうときに無理に「楽しまなきゃ」と思っても、無理やり言い聞かせてるだけで結局苦しいままだったりする。
そういうときは1回立ち止まって、自分やチーム、ラクロスに向き合って、考えて、そして根底にある入部当初の気持ちを思い出して、
もう1回エンジンをかけ直してほしい。
そうしてから楽しんだ方が、ちゃんと心から楽しめるから。良い意味で吹っ切れるから。
ラクロス自体はそんなに楽しくないとか
サッカーの方が楽しいとか言う人も多いけど、
その気持ちも嘘じゃないかもしれないけど、でも結局は心の底では、ラクロス楽しいって思ってるからやってるんでしょって思ってました(笑)
スタッフだって、逃げ出したくなったり、楽しいって気持ちを忘れる時期もあるかもしれないけど、
このチームが楽しくて、ラクロスが面白いと思って、ここで日本一になってみたいと思って入部したことでしょう。
その気持ちを忘れないで、常にって難しいかもしれないけど、出来るだけ多くの時間ラクロスを楽しんでほしいなって思う。
誰もがよく言うことだけど、
本当に、楽しまなきゃもったいない。
遊びまくれる大学生活の中で、ラクロス部に入ることを自分で決めたんだから、
こんなにも時間やお金をかけてまで、ラクロスを選んだんだから、
楽しいだけじゃないことは百も承知で、やっぱり楽しまなきゃもったいない!
あと、スタッフはやっぱり楽しそうなみんなを見るのが1番楽しいから。
自分たちがプレーをしてなくても、
雰囲気の悪い練習はわたし達スタッフも楽しくないし、
雰囲気よくてみんな楽しそうにプレーしてる日の練習はスタッフも楽しい。
だから、みんなに楽しんでラクロスしてほしい!
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ここまで長々と書いてきてしまったので、そろそろ締めます、すみません。
この4年間、ほんっとーに濃かった。
player!さんのプレゼント企画で、『この4年間を一言で表すと?』って質問に答えようと思って悩んだ結果、こりゃ一言で表すの無理だなってやめたくらい、一言じゃ表せない4年間。
中学からバスケに打ち込んで、全力で部活人生を送ってたはずなのに、
それでもこんなに熱くなったことなかった、紛れもなく1番全力で夢中になったといえる部活生活でした。
わたしたちの代は、楽しい仲良し大好き!だけで進んでこれたわけじゃないけど、
きっとそれは、熱い人が多くて、本気で日本一を見ていて、本気で強くなろうとしていたから。
だから、わたしは必要なことだったと思うし、ぶつかって良かったこともあったと思う。
熱くて優しくてまっすぐなプレーヤーたち。
負けず嫌いで芯が強くて尊敬できるスタッフたち。
同期がわたしの誇りだった。この代でよかった。
たくさんみんなに支えられました、ありがとう。
そして、事あるごとに言ってる気がするけど、部員みんなの笑顔がわたしのモチベーションでした。
練習中や試合に勝ったときはもちろん、
アフターとかふざけてるときとか、
グラウンドが忙しすぎてもはや笑っちゃうときとか、
懐いてくれる可愛い後輩たちとか
いろんな笑顔が見れるこの部活が、いろんな笑顔を見せてくれるみんなが大好きでした。
わたしが4年間続けてきた理由は間違いなく『人』。みんながいるから。
その中で、悔しかったり苦しかったり、沢山の経験をして、自分自身も成長できた。
『日本一を目指す中で、自ら成長し、最高の4年間を過ごす』
このチームビジョンに恥じない4年間を送れたと思います。
バスケを続けるつもりで入った大学で、男ラクを選んで、マネージャーという挑戦を選んだ1年生の頃の自分を本当に褒めてあげたい!
男ラクに入ったのは間違いじゃなかったと、心の底から声を大にして全人類に自慢できます。
mulaxに入ってなかったらこの人たちに出会ってなかったのかと思うと恐ろしくなるくらい、先輩同期後輩、ラクロスを通じて出会った人みんなに出会えてよかった。
ここで得た仲間や経験は、何にも変えられない一生の宝物です。
後輩だったみんなが、それぞれ4年生になって、リーグ戦でチームを引っ張って戦う姿を想像するだけで、ほんっとうに楽しみ。
21'mulaxの応援もよろしくお願いします!
わたしもOGとして、1ファンとしてずっと応援してます。
4年 TRL/MS 窪田琴