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2018.11.07
コラム

入れ替え戦直前 四年生インタビュー『 絶対 』 #71 LMF 木戸渓介

入れ替え戦直前 四年生インタビュー『 絶対 』


#71 LMF 木戸渓介




ディフェンスに徹し、時には自身の身体をも使って敵のオフェンスを阻止するロング。しかし武蔵ラクロスのロングに求められているのは、それだけではありません。敵のボールを素早く奪い、オフェンスに展開させる。2年の頃からリーグ戦に出場し、LMFの1枚目として攻守共に活躍してきた木戸。その発信力と持前の頭のキレで、主務としてチームの組織改革にも尽力。3年時の膝の怪我の手術を乗り越え、今年8月にプレーヤー復帰を果たした彼のプレーヤー、そして主務としての今まで聞いたことのなかった胸中や想いを語ってくれました!





Q1 LMFになった理由はなんですか?

    自分はもともとAT志望でずっとATをやっていて、ショットを打つのが好きだったんです。その時にYoutubeでLGがえげつないショットを打ってる動画を見て、LGが打った方がかっこいいなと思って、LGを始めました。だから、自分は点が取りたくてLGを始めたんです。(笑)


Q2 最上級生としての一年はどうでしたか?

    結局やっていること自体は3年生の時からあんまり変わってないんですけど、1年間で納めなければいけないという時間との勝負が出てきて、もちろん今年も結果を残さないといけないし、だからといって急ぎすぎて長い目で見た時に土台が作りきれていない状態で終わってしまうという葛藤がありました。大輝(主将)は1年間で勝つために様々やっている中で、自分は悠長に5年ベースで考えなければいけなかったので、幹部内ではそのせめぎ合いではありました。


Q3 男ラクで辛かったことはなんですか?

    何だろうなあ…早起き。(笑) 4年生になって就活を始めて、外の世界が見えて、大学生活いろんな事してきた人たちと一緒に就活するなかで、自分はただただラクロスをしてきただけで大して何も得ていないんじゃないかと思う瞬間があったのですが、就活終わって練習に帰ってくると、色々あるんだけどその色々ある中でやっぱりここでやってきて良かったと思える瞬間があったので、そこまで辛い思いはしませんでした。ただ、やっぱりどうしても外の世界が良く見えてしまう瞬間っていうのはありましたね。


Q4 辞めたくなったことはありますか?また、それはいつですか?

    一度もないんですよね。就活に加えて怪我でラクロスができなかった期間に、辞めたいというか「ここにいる意味」は何だろう、今からでも新しいことを始めたほうが学ぶことは多いんじゃないかと思ったことはありました。でも結局、大学生活部活やってても、どこかの企業にインターンとかで働いてても、やる事は違くても基本的に得れる物は一緒かなと思っていて、結局学生レベルだと責任の持ち方も変わらないと思うし、だったら好きなことやってた方がいいなと思ったので辞めたいと思うことはありませんでした。


Q5 やってて良かったと思ったことはなんですか?もしくは、思ったときはいつですか?

    リーグ戦始まってすぐくらいの時です。リーグ戦1ヶ月前くらいから自分がプレーの方に集中し始めて、MG組織をあまり見なくなりミーティングなどもあまり参加していなかったんですけど、困った時とかに「渓介さんはどう思いますか?」「どうすればいいと思いますか」と自分に相談しに来てくれた時に、あ.やっててよかったなと思いました。みんなの成長を実感したとともに、自分の居る意味が見出された瞬間でもあって、嬉しかったです。


Q6 四年間で得たものはなんですか?

    一番思うのは、やっぱり「意欲的に取り組むことの楽しさ」を学べたことです。高校まで野球をやっていて、実力的にはある程度あっても中心に居ようとしなかったというか、端っこでブツブツ言ってるような奴で、そう過ごした3年間はあまり充実していなかったんです。大学ではラクロス部で、割と中心で責任を持ちながら意欲的に色々物事をやらせてもらって、意欲的に取り組むことってやっぱりすごく大変で逃げたいと思ったときも、逃げることが決して許されないような環境に身を置くことになるんですけど、やっぱりだからこそ学べることが多かったし、だからこそついて来てくれる、だからこそ多くの人に囲まれるみたいなのがあって、かえって安心するというか居て良かったなと思えるから、意欲的に取り組むことの楽しさっていうのを学びましたね。


Q7 四年間で一番印象に残ってる出来事はなんですか?

    何ですかね...。パッと思い浮かんだのは、今年の自分が4年の時の新歓でマネージャーが自分たちのやっている業務について1年生に話している姿なんです。ちょうどその時MGの組織改革を自分がやっている時期で、今までと熱意が違ったというか、私たちがやっている事はこういう事で、だからあなたたちに入って欲しい、あなたたちに合ってると思うんだというのが、求める事がはっきりしているからこそ”この子たちだから入って欲しい”っていう姿がとても目に焼き付いています。


Q8 モチベーションはなんでしたか?

    「自己満」ですかね。(笑) 自分は達成感を感じやすい性格で、小さいことでも綺麗にできると達成感を感じられる方なので、わりと何事に関してもそこをベースにやっていました。自分がやりたい事をやった先に、それが成功したかっていう部分がモチベーションに繋がっていましたね。


Q9 入れ替え戦にいくかどうかわからない時期がありました。その時の気持ちと、入れ替え戦が決まった時の気持ちを教えてください。

    確率的には5分5分だったと思うんですが、他校のことなどを考えると正直個人的には行くんだろうなと思っていて、プレー面ではわりともう達成感は感じていたので、いつ引退しても大丈夫な状態ではありました。でもやっぱり来年のチームに何か残せているのかと考えた時に、そこに心残りがあったので、正直むしろ時間もらえたなと思いました。結果だけでいうと、やっぱり入れ替え戦なしで引退した方が綺麗かもしれないけれど、内実を見てみるとこのまま引退してしまう方が来年再来年のチームの事を考えた時に、むしろ締まりが悪いというか、本当にこれで良かったのかなと思ってしまっていたと思います。この期間があったからこそ、あれが悪かったよね、ああするべきだったよねという話ができて、それを来年以降の子たちに残せると思ったので、時間もらえたなという気持ちでした。


Q10 渓介さんにとって同期とは?

    同期ってこんな存在だよねっていうのをむしろ感じない人たちですね。(笑) 同期なんだからとか、同期にはこうして欲しいっていうのを自分も思わないしあっちも要求してこない、いなきゃいないで寂しいし、ずっと一緒にいたらだるくなってくるし、そんな距離感が自分はすごく心地が良くて、まあ、好きな人たちです。(笑)


Q11 渓介さんにとってMULAXとは?

    自分の8割くらいはMULAXで出来てるので。22年間を振り返るとしたら話の8割は大学生活の話になっちゃうくらい濃い時間を過ごしたので、きっと5年後も10年後も何かある度にここに戻ってきたいなと思うし、5年後10年後ここがどうなっているかっていうことにいつまでも興味があると思うし…っていう存在ですね。


Q12 後輩へのメッセージをお願いします!

    やっぱり部活って同じような毎日を過ごすことになって、それが1番大事なんですけど、同じような練習を繰り返して、MGも同じような活動を日々重ねていくことに、それが大切だとみんな分かっていても、やっぱりそれをどこか退屈だなと感じてしまったり、なんか飽きちゃったなと感じる瞬間が来てしまうと思うんです。なんだけど、そんな時に他のことに手を出してしまう自分をあんまり責めないで欲しいなと思っていて。すごく真面目な子たちなんで、部活に一生懸命になれない自分っていうのをすごく責めちゃいがちなんですけど、それって別に悪い事じゃなくて、もっとそういう自分をポジティブに捉えて欲しくて、もっと他に目を向ける時なんだなと思ってほしいんです。自分もずっとラクロスのこと考えてるかって言われたらそんなことなくて、わりと趣味とかも多いし色々やっています。みんな部活と他を分けてしまいがちなんですけど、結局何をしていても同じ自分だから、絶対両方互いに作用していて、部活以外で何かを得てる事はつまりラクロス部の活動で得ているのと一緒なので、むしろ積極的にラクロス部の外に出て行って欲しいなと思います。


Q13 最後に、入れ替え戦への意気込みをお願いします!

    本当に4年生全員思っていると思うんですけど、良くも悪くも割と本当に綺麗に4年間詰まった試合になると思っていて、悔しい形で終わる4年生もいると思うし、満足げに去って行く4年生もいると思うんです。それを含めて、後輩のみんなには目に焼き付けて欲しいなと思います。頑張ります!






【第31回記念関東学生ラクロスリーグ1部2部入替戦】

11月17日(土)

10:50F.O.

vs.東海大学

@葛飾区奥戸総合スポーツセンター陸上競技場

アクセス:京成線青砥駅より徒歩15分