皆さんこんにちは。
武蔵大学男子ラクロス部2年ゴーリーの渡辺涼真です。
はじめに、日頃より武蔵大学男子ラクロス部をご支援してくださっているOB、OG、保護者の方々や学校関係者の方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。
1年生のウィンターが終わり、年が明け、ついにつま恋の時期がやってきた。下級生にとってつま恋は冬の練習の目標やモチベーションとなる大きなイベントであると思う。
そんなつま恋があと数日というところまで迫っている。
1年生は初めての合宿で期待や不安様々あると思うし、2年生は去年も行ったつま恋だから、楽しみで楽しみで仕方がないはずだ。
去年のつま恋はというと、私は1年生だったので、2枚目のゴーリーとして参加した。予選リーグには数回出場できたが、点差がひらいた試合だけで、決勝トーナメントでは1枚目がでっぱなし。
一昨年までの武蔵はつま恋で連覇していて、去年も優勝して連覇を達成しようとみんなが意気込んで、それに向かって頑張っていた。しかし、結果は準決勝で敗退。連覇の記録は途絶えてしまった。
負けた後からどうこう言ってもなんの意味もないけど、さすがにあのときのつばさのショットは最低でした。本当に。
負けてしまったこと、連覇記録が途絶えてしまったことは確かに悔しかったが、それよりも自分が試合に絡めなかったことが本当に悔しかった。去年は1年生だったからなんて関係ない。実力があれば確実にもっと試合に関われていたはずだから。
去年の悔しさを払拭するためにも、今年のつま恋は優勝したい。
今年のつま恋は自分が1枚目として出場する大会である。去年試合にあまり出れなかったという悔いは簡単に晴らせるだろう。でももうひとつ、優勝できなかったという悔いはこれから晴らさなければならない。そしてもう一度武蔵を、つま恋優勝常連校にまで引き上げたい。
話は少し変わるが、すごく上手なロングの先輩に言われた言葉を今でもずっと覚えている。
「今2枚目のゴーリーとしてやってると思うけど、1枚目との差を縮めないと、なかなか試合には絡めないから、そこを埋めるために練習頑張っていかないと。」
これはリーグ戦が終わって、代が変わったあとに言われた言葉だった。
前シーズンのリーグ戦でも2枚目のゴーリーとしてベンチには入っていた。しかしリーグ戦での出場機会は全くなかった。それは、2枚目という立場に甘えていたからである。1年間の差はとても大きいし、出場するなんて考えはなかったと思う。
2枚目という位置に安住していては、成長なんてできない。
少しでも差を埋めるためにこれまで練習を頑張ってきたし、どうすればうまくなれるか考えてきた。
自分たちよりも圧倒的に強かった先輩たちでも成し得なかった「学生日本一」という大きな壁。全員が死力を尽くしてもなお越えられなかった大きな壁である。
武蔵は人が少ないから、誰かが欠けたら機能不全と言ってもいいほど極限の状態で戦って行かなければならない。リーグ戦を通してそれを身に染みて感じた。
だからこそ、下級生がレベルアップしてチーム全体の底上げが必要不可欠なのだ。
もちろん、つま恋で優勝することが最終目標ではないが、冬の練習の成果を試すため、試合経験を積んで自分やチームの成長に貢献するためにはいい機会、いい目標であると思っている。
つま恋を通して、自分たちの実力を上げて帰ってきたい。試合でしか経験できないこともたくさんあるはずだから。
3日間ラクロスに打ち込めるつま恋を全力で楽しんできたいと思っている。
オフェンスが点をとればチームは勝つし、ディフェンスは失点しなければチームは負けない。
そう、ゴーリーである自分がセーブして、失点しなければチームが負けることなんてないのだ。
全部止めてチームを優勝に連れて行ってやる。
渡辺涼真