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2020

ここが私のアナザースカイ Gコーチ中村鮎人

沈下花の香りうるわしい春暖の候

お健やかにお過ごしのことと存じ上げます。



先日、YouTubeデビューしました

中村鮎人です。


〜隼&要チャンネル〜

合トレなんたらかんたらに出てますので多分みんな活動自粛期間なんだから見てください。




冗談はさておき、

今回のブログでは、

武蔵のコーチという立場になって早2ヶ月、改めて気づいた事、また外部出身の身として外から見た武蔵がどう写っているかなどの客観的な視点から武蔵を覗いていこうという、独断と偏見の塊ブログとなります。


武蔵のみんなに理解されたいがために書く内容ではなく、素直にどう感じ、どう考えているかを書きます。

武蔵のことは嫌いになっても私のことは嫌いにならないでください。


外部組織を知らない。知りたいけど方法が分からない。などの全国の悩めるプレイヤー、スタッフ関係なく色んなたちにとって、今回のブログがあなたとチームの成長の一助となれれば幸いでございます。




武蔵という組織がどんなもので

その中にいる部員たちが何を考え、動いているのかなどを掘り下げていこうと思う。




まず、武蔵は

大学の規模、チームとしての規模が

圧倒的に小さい。

一見、規模が小さい事はマイナスに取られるが、武蔵は違う。

ここが強みだ。


なぜか。

個々の成長、変化がチームの成長に繋がることを理解し、働きかけることができているからだ。


規模が大きい大学は、ある段階で足切りをしても、

スキルの高い選手だけでシーズンを戦える。

例えるなら、

「俺がいなくてもあの人達がいれば今年はとりあえず負けないだろう」的な思考だ。


武蔵にはそれがない。

逆にそれをしたら確実に負ける。

というか戦えない。

大規模大学と同じようなやり方で

足切りをしてスキルの高い選手をまとめたら

武蔵はまともに試合が組めない。


いやこれマジで。



故に、

一人一人の存在価値は非常に高く、

自分がチームに与える影響を理解し、

何をしなければいけないかを考えられる集団でないといけない。


自己成長が

チームの成長に見事に反映される。


自己成長=チーム成長

これが全てを表してる。


このような背景がある事を前提に

話を進めちゃおうかな。






【スタッフが鍵を握ってる】


俺が武蔵大学男子ラクロス部のコーチになるずっと前から、今になっても変わらず思い続けていることがある。



それは、スタッフが強いこと。





必ずこれからも強くなり続け、

スタッフのクオリティ次第で簡単に

このチームは勝ち負けが決まるぐらいの核になる存在であると自信を持って言える。


それぐらい凄い。

そして俺はちゃんとそれを言葉にして

絶対に伝えている。

俺も偉い。めっちゃ偉い。


おそらくここまで読んだら

じゃあ具体的にスタッフは何をしてるの?と画面の前のあなたは思うはず。



答えます。

武蔵には各分野ごとの役職があり、その総称をユニットと呼ぶ。


ユニットには、大きく4つ分けて

・広報

・審判

・分析

・トレーナー

と存在する。

どこの大学にもあるし、

かといって某立教大学のように細かく班制度があるわけでもない。みんなよく知ってる分野だと思う。

立教大好き。



話を少し戻す。

人数が少ないことが強みであると言った。

勘違いして欲しくないのは、

少ない事をデメリットにせず、強みとして確立させているのが部員が主体であり、ユニットであればスタッフ陣がその中核を担ってる。



例えば、

【審判】

武蔵の審判班は

『リーグ戦に限りなく近いゲームマネジメント』

を掲げている。

ポイントは2つ。

1つ目は、

リーグ戦同様のクオリティで試合をジャッジしていくことが求められる事。


そのためには、まず資格保有することが絶対であり、リーグ戦を想定した環境を準備するために知識や経験を積むことが必要になる。

資格のない人間はリーグは吹けない。

事前に色んな試合を吹かなければリーグ戦で初審判など務められない。

それがなきゃ、リーグ戦を想定した審判としてのチームへの還元ができないから。


2つ目は、

試合の安全確保のために、

ファールの判断や、ゲームマネジメントすることが求められる事。

人数が少ない強みとして活かすには、

その数を1人でも欠かさずゲームに出せるようにコントールとしなければならない。

もし怪我をし試合から外れた。

その欠員を補うためにより人数が少ない中戦う。疲労が増えてさらに怪我が増えるリスクが増す。

などの悪循環が始まったらもう終わり。


そうした先の未来を見据えた活動でもあり、リアルタイムで進む試合の展開やゲームの安定性を図る審判に求められる責任は非常に重く、率先してやりたがらない人も多いが、

武蔵の審判班に所属するメンバーは

その責任を理解しており、

彼女たちがその責任を放棄したら

日本一は無いと知っている。


理屈では分かっていてもうまくいかないのが審判。

マニュアルがあっても、その通りにならないのも審判。

難しい世界で戦う審判班はとても貴重であり、感謝をしても仕切れない存在にある。



続いて

【トレーナー】

トレーナーも、


人数が少なく、

もともとアスリート気質の選手が多くない武蔵では、

怪我人の増減のコントロールや、選手のストレングスの向上を、責務としてチームから求められてる。


自分が、怪我人に間違った対応をしたら、当該選手の怪我が長引くことやチームの成長の進度、試合の勝敗に結びつくことを知っている。

だから、日々学び、対応できる怪我の種類を増やしたり、

対応の精度を上げていってる。


俺自身トレーナーのグループLINEに入っているが、毎日ように怪我人や、少し様子がおかしい人などへの対処法などを話し合っている。

ここにはオフの日とか関係なく365日選手へのサポートを行なっている人達がいるんだなと改めて知ることができた。

適当な知識や判断で怪我人を対処しても悪化するだけ。

そんなことをされたら信用はないし

日本一を目指す前にみんな怪我して

病院からリーグ戦応援することになる。

人の体を扱う彼女達はその責任がいかに大事かを知っている。



続いて

【分析】


俺が武蔵に最も衝撃を受けたのがここの分野。

超簡単にまとめると、

試合毎に、事前に目標とする数値を過去のデータや推移などから考えて、

『数字』で提示する。

しかし、

数字を出せるだけだと意味がなく、

それを使って、論理的に思考し、

仮説をつくり、チームに提案する。

そして影響力をもって、チームの戦術的・技術的進化を推進する。


まさに

自己成長=チームの成長


数字は絶対であり、裏切らない。

どんなに屁理屈がいても、

数字と論理的な思考による仮説を出されたら、太刀打ちできない。


弱いチームや考えられないチームは

数字や論理的では無い。

例えるなら、

「多分あそこらへんから打ったら入るんじゃね?」

みたいな。

あくまで数字や絶対的なものがあって

初めて感覚的な話に辿り着ける。

ここをあやふやにならないように分析班は働きかけている。

ここがグダると、信用もなくなり

必要価値がなくなる。

それぐらい責任が重い事を彼女達は知っている。



何がすごいって、

これをプレイヤーではなく

スタッフが行っている。

俺のいたチームでは考えられない現象だ。もはや現象。


HCやコーチの役割を彼女たちが

果たしていると言っても過言では無い。すげえ。



最後が

【広報】

自分たちの発信した情報や、企画したイベントが、


周りの人達にどう武蔵を興味を持ってもらい、期待やポジティブなイメージを作っていくかと同様に、

武蔵のメンバー自分たち自身のチームに対する理解を深めたり、自分たちが行ってる事の価値を再認識させる機能があることを知ってる。


それが自分たち自身の自己肯定感や、期待を作り上げ、チームビルディングの一端を担ってることや、

大会への誘いや強豪との練習試合などが組めたりと、成長の機会につながることを理解してる。


だから、妥協しない。してはならない。


個人としても

『国士舘大学 麺's ラクロス部』

のインスタグラムアカウントを

一昨年開設し、1年間で約2400人のフォロワーを獲得した。


おかげで国士舘大学という名前が麺'sという大きすぎるフィルターを通して全国に広まった。


普通のラクロッサー、いや大学生では経験できないほど貴重な1年間になった。


正直、武蔵のSNSはまだまだ弱いと思う。

単純に、今武蔵のタオルを買いませんかと投稿して一体何人買ってくれるだろうか。

多分いない。

じゃあどうしたらもっと売れるようになるか。

マーケティング的な戦略になるかもしれないけど、

あくまでSNSを通して0円で広報していくことは可能である。


ただ、

チームブランディングがあるから

無理なことは言わないけど

もっとやれる事はあるし、

SNSが担う重要性は計り知れない。


とまぁたくさんいいたいことはあるが、

これ以上細かくいうとさすがにサービス精神旺盛の俺でも情報漏洩だと分かるので知りたい人はぜひHC長妻氏までアポ入れて欲しい。



ユニットで挙げた4つだけでなく

他のポジションも

今まで武蔵が築きあげてきた歴史であり、その努力が少しずつ形になっているんではないのかなと感じている。




それが結果となって今年のリーグ戦で観れるかどうかは彼女達の継続な努力が必要であり、その努力の結晶を受けたプレイヤー達は1ミリも無駄にせずもらった情報以上にプレーに還元しなければならない事は明白である。




ちょっと余談を言うと

普段の練習を回すマネージャー達が練習後に全体に反省や課題を言うのも俺からしたら新鮮だったし、

常に練習試合では審判をチームからちゃんと出せる環境が羨ましいと思うし、人数が少ない上に強度が高い練習によって怪我をしないように日々の怪我予防から、怪我をした選手に対して迅速かつ適切な処置とアフターケアを毎日行うトレーナー陣のバックアップ力に頭が上がらないし、チャリでこけて手首痛めた俺に氷作ってくれるし、嫌だとかいいながらベンチプレス、スクワットちゃんと追い込むリクいるし、武蔵の記念式典でなぜか最前列でマスキュラーやらせてもらえたり。





せっかくブログの機会もらえたけど

本当に書き切れないほど武蔵には素晴らしい環境がある。

あとは、その環境をどこまで利用出来るか。

おれも含めてだが、改めて自分達のいるこの環境に感謝してほしい。

スタッフ、プレイヤーが極端に少ない大学、土グラの大学、グラウンドが全然使えない大学、金銭的余裕のない大学、こういう厳しい環境で同じスポーツをしている大学を知れば再確認できるではないだろうか。


冒頭にも言ったが、

この良すぎる環境を最大限活かせる鍵をスタッフが握ってると思う。



あんまりスタッフを褒めるとお調子者が多いのも特徴なので、ここらへんで終わり。


武蔵大学の背景から、その強みの根源は何なのかを話した。

でも目標とする日本一にはまだ届いてない。

やってる事はすごくても結果を伴わないと厳しい。

そんな事は俺以外全員分かってる。

だからこそ、改めてこのブログを通して見つめ直してほしい。

外部に向けて発信はしているが、

俺からしたら武蔵のみんなに読んでほしい。もっと頑張ってほしい。

そんな要求ばっかしてて申し訳ないけど許して。




だって、俺、コーチだから。❤︎





最後に少しだけ話を逸らそうと思う。

飽きたらもう閉じてもらって構いません!

こっからは中村鮎人の独り言的なものなので!


コーチって難しいけど楽しい。

単に技術を教えることがコーチでは無い。

じゃあ何が求められるか。

タンパ…

いや、それの答えを探すこともコーチの仕事なのでは無いかと思う。

かつ、いつまでも変わらない知識だけでは選手とコーチの需要と供給が崩れる。

だから、今でもコーチとして1人の選手として学びに行くことは絶やさない。

そしてその過程こそが楽しい。

ワクワクしてる。

もしかしたら現役の人達より以上に楽しんでる。





そんな奴らと会えない今の期間、

みんなは何をしているだろうか。


好きにお酒を飲んだり、

楽しく旅行に出かけたり、

バイトで埋め尽くしたり、


楽しいだろう。とんでもなく。



ただ活動自粛になる前に

藤瀬が全体LINEで言ってた事を思い出してほしい。



この時間をどう使うかを考える。



ビデオや分析のデータを見返して、

足りないところを練習する。


フィジカルが弱いから筋トレをする習慣をこの期間につけてみる。


食トレ出来てないから、俺を呼んで強制的に食べれるようにする。


大学2年生の俺


なんだってできる。

大学生の春休みは、宝である。

その宝を、無駄にしないでほしい。


その宝をちゃんと利用できたら

もっと強い武蔵が見れる。




いつもふざけてばかりで

まともな事してる方が少ない俺だけど

このスタイルは変えないので

今後ともみなさんよろしくお願い致します。



長くなりすぎたのでここらへんで終わりにします。



コーチになり早2ヶ月、

たくさんの違いや刺激についていくのがやっとでしたが

その何もかもが新鮮で今後も驚かせてくれると思います。


それではまた会う日まで!





FAMILY!!



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