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12月に3回にわたって、筑波大学の大学院生で体育心理学を研究している、稲垣和希さんという方に、チームビルディングのワークショップを行っていただきました。
学年、P・MGバラバラの5~6人のチームをいくつか編成し、基本的にはそのチームごとにグループトークをします。
第1回は、自分の思う自分のイメージと、周りから見える自分のイメージにどんな違いがあるのか、そしてそれを基に、それぞれの部員の強みを知るというところから始まりました。
次回に向けて2つの宿題がだされました。
"チームの目標を達成するために一人一人が強化したいポイント"を【心(頭)】【体】【メンタル】【コンディション】の4つの分類ごとに書き出すことと、チームのルールを【オフザピッチ】と【オンザピッチ】それぞれ考えること。
第2回は、宿題で各自が考えてきたことの共有から始まり、今度はラクロスにおける個人の目標を設定し、その目標を達成するために一人一人が強化したいポイントを同様に書き出しました。
まずこの1週間で何が出来るか、何を確実に実行するのかを書いて宣言し、そこから1週間毎日目標が実行できたかをチェックするという行動モニタリングシートが宿題になりました。
言語化するためには、思考する必要があります。思いや考えを自分の言葉で説明できる人は、頭の中で整理ができている証拠です。
目標は可視化できる方がいいけれど、もし具体的に設定できないことなら、自分の中での評価基準を定めること。
後から振り返った時に達成できているのかいないのか、しっかり判断できるようにすることも大事なことです。
そして本日、最後のワークショップが行われました。
前回の宿題となっていた行動モニタリングの振り返りを行うために、グループ内で2人組をつくってコーチングを行いました。
お互いに話すことを通じて自分がどう思っているのかを引き出してあげ、そこから解決策を導くという方法です。
続いて、監督の石渡さんから部員に改めてチームビジョンの共有をしていただきました。
自分らしさ、武蔵大学らしさ、ラクロスらしさとは何かを挙げ、それの重なり合う部分がMULAXらしさなのではないか。もう一度、このビジョンの意義を全員で確認しました。
どういう人生だったら充実していると言えるのか、自分なりの価値観を持って生きていく。
ビジョンはチームの判断基準になってきます。何か壁にぶつかったとき、チームビジョンに沿っているのかどうか、というのを常に考え、判断することが重要になっていきます。
稲垣さんと同じく筑波大学の大学院生である和田さんから、このチームは時間にルーズであったり、切り替えの遅さが最初は正直気になったとご指摘をいただきながらも、伸び代と将来性があること、チーム内の雰囲気の良さに期待のメッセージをいただきました。
最後に、チームビジョンおよび個人目標に向けたコミットメントを強化するためにミッションステートメントを作成しました。
各々が自分の役割を活かしながら、目標に向けてこれからどうしていくか、宣言をしてこのワークショップを終えました。
〈目標設定の原則〉
Specific 具体的な目標である
Measurable 計測・評価可能である
Achievable 達成可能である
Relevant 価値観に沿っている
Time-bound いつまでに達成するか明確である
'19mulaxが始動してまだ間もない今、改めて目標や考えを見直す良い機会になりました。
遠い中足を運んでくださった稲垣さん、和田さん本当にありがとうございました。
この貴重な経験を無駄にすることなく、また新たな意識で取り組んでいきます。